【講演会】5.19東京杉原誠四郎「吉田茂と憲法改正」

元城西大学教授杉原誠四郎先生講演「吉田茂と憲法改正」

吉田茂とは我々日本国民にとって何だったのかということを、我々自身が反省しなければ真の憲法改正にはならない。吉田が外務省の戦争責任を隠すあまり、戦争について正しく認識できない、その言語空間の中に日本国民を閉じ込めたという歴史問題も、憲法問題に劣ることのない重要な問題である。吉田茂と憲法改正について、元城西大学教授の杉原誠四郎先生が語ります。

講師の杉原先生より皆様に下記のメッセージを頂きました。
●吉田茂というのは、故渡部昇一さんが言っていた敗戦利得者の筆頭、巨魁です。敗戦がなければ得られない利得を得た人たちの親玉です。敗戦利得者には、その他に戦争責任があって失わなければならない利益があるのに、うまく立ち回り画策して、その失うべき利益を失わなかった人たちも含まれます。

敗戦利得者は戦地で倒れていった人、空襲や原爆で死んでいった人の思いを、平然と踏みにじりました。こうした敗戦利得者が昭和２０年８月から佐藤栄作の内閣終了まで（あるいはもう少し）、日本を動かしました。そのため、敗戦利得者の親玉である吉田茂への批判はずっと抑えられてきました。

そのため憲法に対して吉田の犯した過ちへの批判も極力抑えられ続けました。だから、憲法に対して、吉田の犯した過ちを清算しなければ真の憲法改正にはならないと思います。と同時に、そうしなければ我々の願っている憲法改正も実現しないと思います。
だから、私は、今回の安倍総理の、第９条の解釈はこれまでのとおりにして、自衛隊の名誉のために第３項に自衛隊を明記するという改正案は、最終的には失敗するだろうと思っています。つまり安倍さんの第９条改正案は実現しないだろうと思っています。

私の今回の５月１９日の講演は、結局はこのことを明らかにする講演になります。
この私の講演を聴いて、それでも安倍総理の改正案は通ると思われる人がおれば、まさに意見を闘わせたいと思います。私のこれだけの理由を理解してもらえば、そんなに簡単に、安倍改正案は通るとは思えなくなると思います。
要するに、これまでの憲法改正論は偏って議論されてきたのです。
皆様のご参加をお待ちしております。
杉原誠四郎

【講師】杉原誠四郎(すぎはらせいしろう)先生
(一社)新しい歴史教科書をつくる会前会長、元城西大学教授
　昭和16年(1941年)広島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。城西大学教授、武蔵野女子大学教授を務めた。平成23年から平成27年まで一般社団法人新しい歴史教科書をつくる会の会長を務め、現在は顧問。
　近著は『吉田茂という反省憲法改正をしても、吉田茂の反省がなければ何も変わらない』(阿羅健一氏と共著)。　著書は『教育基本法その制定過程と解釈・増補版』『日米開戦以降の日本外交の研究』(韓国語版・中国語版・英語版も出版)『外務省の罪を問うやはり外務省が日本をダメにしている』『杉原千畝と日本の外務省　杉原千畝はなぜ外務省を追われたか』『保守の使命』『新教育基本法の意義と本質』『日本人の原爆投下論はこのままでよいのか原爆投下をめぐる日米の初めての対話』(ハリー・レイ氏と共著)『憲法及び皇室典範論』(小山常実氏と共著)など20冊あまり。
リンク：杉原誠四郎の著書

詳　細
日時	5月19日（日） 18時30分〜20時30分（開場：18時05分）
会場	文京区民センター３階　３-Ｃ会議室（文京シビックセンター向かい側）東京都文京区本郷4-15-14 Tel:03-3814-6731 交通：都営三田線・大江戸線「春日駅」A2出口から徒歩10秒東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」5番出口から徒歩3分
参加費	事前申込：1500円、当日申込：2000円、事前申込の学生：500円、高校生以下無料
申込先	5月18日21時迄にメール又はＦＡＸにて（当日受付も可）（懇親会は5月17日21時迄）　FAX 0866-92-3551　E-mail：morale_meeting@yahoo.co.jp　(千田宛て)
主催	千田会　https://www.facebook.com/masahiro.senda.50 https://twitter.com/Masahiro_Senda
懇親会	21時〜23時頃　参加費：事前申込3500円、当日申込4000円