10月13日から来日している世界ウイグル会議のラビア・カーデル議長は各地で講演会を行い、中国内で行われている中国共産党によるウィグル人への弾圧や殺戮について講演し、連日のように尖閣諸島周辺で領海侵犯を続ける支那への警戒を呼びかけた。また、記者会見の中では、中国国内のウイグル人に対する弾圧の凄まじさに対して一切触れない国連を批判した。15日には鬼怒川決壊で水害を受けた常総市を訪れ、避難所を慰問し多くの被災者を励ました。
世界ウイグル会議はチベットやモンゴル同様に支那からの分離独立を目指しているが、主な活動拠点はヨーロッパだ。日本では安倍政権になり古屋圭司議員らを中心に日本ウイグル国会議員連盟が立ち上がり、その後地方議員による同連盟の設立にまで広まった。来日を重ねるごとにその成果は大きく発展していき、支那の脅威を受けている国々からも支持を集め、日本のみならず多くの国の関心を高めている。
そして最終日の20日、参院議員会館で記者会見をした。
以下、記者会見の模様を産経ニュースweb版から転載する
会見詳報「中国の弾圧は国家テロ」「国連はなぜ黙っているのか…」
亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が20日に都内の参院議員会館で記者会見を開いた。カーディル議長の主な発言とやり取りは次の通り。
《世界ウイグル会議は2004年に設立された。ノーベル平和賞候補にのぼる一方で、中国政府が「分離独立主義者」「テロリスト」と非難するカーディル氏。発言は全てウイグル語で行われ、同会議日本・東アジア全権代表のトゥール・ムハメット氏が通訳を務めた》
「国連は大国のやることにはノータッチ」
「習近平(国家主席)が政権を取ったこの2年あまりはウイグルに対する弾圧が一段と激しくなっている。政権は弾圧を隠蔽しているが、まったく抵抗しない普通の農民や市民らを殺害している」
「私は国連に驚いている。歴史的な問題を彼らは追及するが、現在行っている殺戮(さつりく)に対してはなぜ黙っているのか。なぜ現在進行形の問題については追及しないのか。大国のやっていることには何もタッチしないという態度なのか。中国当局はウイグルの資源を略奪し、その金を世界にばらまいて、民族浄化を正当化している」
「今、彼らはウイグル人に対する銃殺の権限を末端の警察官に与えている。2001年の米中枢同時テロ以降、反テロを利用して無実のウイグル人を大量に逮捕し、テロ分子を処刑したという名目で人権侵害を行っている」
《中国政府高官は今年3月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」に、「新疆の一部のテロ分子」が参加していると言及した》
「世界各地からいろんな人が中東に(戦闘員として)渡航している。そのことで出身国がテロ国家とされることはない。正確な情報はわからないが、ウイグルからも何人かがそこに入り込んだ可能性がある。私たちウイグル人は2千万人の人口を持つ大きな民族だ。中国は弾圧を正当化するためにIS問題を利用しているだけだ。自分たちの人権を守る戦いは、決してISとは同じものではない」
「私たちのすべての抵抗は、まったくテロとは無関係だ。中国当局はウイグル人を毎日殺し、無実の人を数万人単位で投獄している。これはどうしてテロといわれないのか。国際社会のテロに対する基準ははっきりされるべきだ。“国家テロ”によって抑圧されている民族の状況を考慮すべきだ。人権侵害を激しく受けている民族の抵抗をテロに結ぶ付けるのはとても理不尽なことだ」
《カーディル氏は、未婚女性の強制移住によりウイグル民族の“浄化”が進められていると訴える》
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リンク
ラビア・カーディル総裁の経歴
世界ウイグル会議
日本ウイグル協会
日本ウイグル国会議員連盟設立総会(Youtube)
トゥールムハメット| Twitter
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