真悟の時事通信 (平成24年7月21日号) を転載

オスプレイに関して

オスプレイのような垂直離着陸輸送機を、日本こそが開発し配備しなければならなかったのだ。それをアメリカが開発して、今、在日海兵隊がオスプレイを配備しようとしている。

日本自身が開発しなければならなかった装備なのに、何時も、アメリカに先を越されている。まことに残念だ。この点が悔しいだけで、アメリカ海兵隊がオスプレイを配備することに何の異存もない。
むしろ、今あるヘリ輸送機に比べて、航続距離6倍、そのうえ飛行スピードは2倍以上、積載重量3倍の能力を持つオスプレイ配備を歓迎する。

昨年3月11日の東日本巨大地震に際し、アメリカは固定翼のC17・グローブマスターという戦車も積めるとてつもない輸送機に救援物資や救助人員を満載して、ハワイのヒッカム基地やカリフォルニアの各基地から我が国の被災地の救援にきてくれた。

その時、大型輸送機を日本こそが持たねばならないと思った。
「あのC17のような輸送機、欲しいですなー」と自衛隊の将官OBに言ったものだ。

災害であれ、有事であれ、いざとなった際には、輸送機が必要だ。従って、今よりも高性能のオスプレイが日本に配備されることに反対する理由はない。先にも書いたが、オスプレイの事故発生確立が、今、配備されているCH46ヘリより高いのならともかく、低いのであるから、事故を心配する観点からも配備は歓迎されるべきであろう。

しかるに、現在、我が国のマスコミを賑わしているのが、反原発のデモとオスプレイ配備反対の声だ。この現象を如何に観るか。
結論から言うならば、世論に迎合し空気に泳ぐことが選挙だと思っている最低レベルの者達に政治をさせている結果だ。
そして、日本を弱体化させることが進歩的だとか良心的だとか思っていて美味い飯を食べてきた者達、例えば、大江健三郎等々が、反日運動家に利用され、また、お互いに利用し合い、デモに参加し、反対の声を上げる。

それをマスコミが大きく取りあげる。すると、かつての民主党が宣伝に利用した日比谷派遣村のように、人が蟻みたいに集まり始める。すると、政界の最低レベルの者達が、その声になびき始める。例えば、オスプレイ反対の前原や反原発デモを見に行った鳩山等々。

この循環の中で我が国は、早晩、袋小路に入ったように行き詰まり、経済活動は衰退し、日米安保は破綻する。そして、この状況を喜んでみているのが中共なのだ。

沖縄は、その中共の思想侵略の最前線になっている。
従って、沖縄は、反基地、反米、反日運動のメッカとなっている。そして、良識ある大多数の沖縄県民の声は封殺されている。

 
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