真悟の時事通信 (平成24年4月10日号) を転載

現在、世界の関心は、イスラエルが何時イランの核施設を空爆するのかである。
今まで、イスラエルは、周辺諸国による核爆弾の製造を阻止する為に、イラクそしてシリアを空爆してきた。周辺諸国から、核攻撃を受ける可能性を除去する為だ。そして、アメリカもロシアもヨーロッパ諸国も、そのイスラエルの軍事行動を、火薬庫に火を付けることにならないかと憂慮するものの間違った行動だとはみなしていない。むしろ、合理的な行動とみなしている。

そこで、このイスラエルの行動基準を我が日本に当てはめて考えると、我が国には、中共及び北朝鮮という共産党独裁国家から、核攻撃を受ける可能性を除去する為に、イスラエルと同様の軍事行動をとる合理的な理由がある。
しかるに我が国は、こともあろうに、これら独裁国家の核爆弾開発とミサイル開発には目をつぶって見ないようにしながら、「友好」名目で巨額を援助を実施してきた。イスラエルは、もちろん金輪際このようなことはしていない。

では、このイスラエルと日本と、どちらが異常でどちらが真っ当なのか。
政治は結果責任だから、結果から見よう。

現在、イスラエル国民が核攻撃を受ける可能性はない。そして、イスラエル政府は、これからも核攻撃を受ける可能性をゼロにするために果敢な軍事行動を決断するだろう。しかし、日本国民は核攻撃を受ける可能性がある。そして、日本政府は、その核の脅威に関しては、目をつぶって見ないようにする以外に対処方法を知らず思考停止を続けるだろう。よって、イスラエルの政治は責任を果たしてきたが、日本の政治は無責任である。そのうえ、未だに、「友愛の海」とか「東アジア共同体」とかいうアホ(ルーピー)を生み出し総理にしている。従って、周辺における核の脅威の増大を放置するどころか、その脅威の製造元に援助を続けている日本政府は、異常だと言うしかない。

かつて、兵隊の間で、よく言われた「アホな大将敵より恐い」という言い伝えは、適切な判断ができない大将は、間違った命令により敵よりも多くの味方を殺すという意味だ。しかし、これは、戦場という限られた空間に放りだされた兵隊に関する言い伝えに過ぎなかったが、今や核弾頭ミサイルが周辺諸国に世界一の密度で実戦配備されている我が国の状況を観れば、これは、適切な判断ができない政府のもとに生きる一億二千万の全国民に当てはまる言い伝えとなってしまった。そういう政府を造ってきたのは国民なのだから自業自得だと周辺諸国は笑っているだろうが・・・。

そしてその極めつけが民主党野田内閣である。
「アホな大将」を積み重ねてきた歴代自民党内閣の「努力」の果てに、「アホ」振りの見事な花が咲いたのが民主党内閣である。北朝鮮が弾道ミサイルの実験をしようとするときに、絵に描いたようなアホを防衛大臣に選んでいる野田という総理大臣が一番のアホだ。この野田という総理は、消費税による税収を一般財源にしておきながら福祉特別税だと嘘の説明をしている。消費税を上げると主張しながら上げてからの予算編成は数年後に先送りしてその予算の質疑を回避している。国防上の大切な次期にアホを担当に選んで平気で寝ている。
まさに、全国民にとって「アホな大将敵より恐い」見本である。

ところで、田中という防衛大臣であるが、よく見ていると、記者のぶら下がりの取材に対しても、紙を読んで答えている。
ということは、彼の回りのスタッフが全てしているということだ。これは、アホな彼が間違った判断に基づいて間違った命令を発することがないような体制ができているということだ。従って、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対処して部隊はよく展開している。特に、陸、海、空の三自衛隊の統合運用がスムーズにできていると思われる。田中という大臣が、分かったような顔をしてうろうろしていない結果であろう。

北朝鮮の御陰で、現在心ある日本人は、我が国の防衛体制が如何にあるべきかを考える機会を与えられている。
弾道ミサイル一発に対しても、連日報道されているようなこの体制が必要なのである。従って、我が国の国防体制はこれからますます増強強化されなくてはならないと痛感する次第だ。

さらに、ミサイルは遙か上空に達してからは迎撃が難しい。発車直後のブースト段階で叩き落とさねばならない。従って、我が国の迎撃態勢は、黄海および沿海州沖に展開しなければならないのだ。
現在迎撃態勢を展開している宮古・石垣島周辺海域は、野球で言えばふらふらと落ちてくるファウルを捕るための布陣である。内野の得点圏に打ち込まれる球を受ける布陣ではない。脅威を断固として除去する為の布陣は、撃った直後に球を内野で捕捉する体制でなければならない。

最後に、我が国の国防防衛ライン(自衛権発動ライン)は、「大陸及び半島側敵ミサイル基地の背後」であるということを忘れてはならない。
つまり、ここを制圧して初めて我が国は安泰なのだ。