海上保安庁の一義的な役割は、「海難救助」にある。したがって、海上警備にあたっている海上保安官たちには逮捕権もなければ武器もない。

尖閣上陸を宣言した香港の活動家らに対して、政府が行った対応は海上保安官による警備だ。つまり最初から上陸を黙認していたことになる。中国の活動家らははそのことを熟知していた。阻止されることはあっても、撃沈されることはないので強行すれば上陸できる。逮捕権限のある警察官に対して襲い掛かることなく指示に従えば人権は保護される。帰国すれば英雄である。

今回の反日活動家たちの尖閣上陸を阻止できなかったのは、そうした権限のない海上保安官を現場にあたらせた政府の不作為である。魚釣島に警察官が待機していたのは、事前に上陸を宣言していたからであって、突発的に来られた場合には無防備だったのだ。つまり、何の予告もしなければ尖閣諸島は「第二の竹島」になることを証明したのだ。

海上警備は海上保安官でよいが、国境警備は自衛隊の領域だ。国防を阻害する法など破棄すればよい。

山村明義の神代のブログ 2012-08-17 を転載

尖閣諸島上陸事件はなぜ続けて起きるのか?
ーGHQによって弱体化させれた日本の海上警備ー

香港の中国人活動家による尖閣諸島上陸から2日後の17日、マスコミを始め、多くの国民が「海上保安庁は、なぜ活動家を尖閣諸島に上陸させたのか」と批判を始めています。なかには、「海上保安庁の幹部は全員更迭だ」という勇ましい意見もあります。
しかし、ちょっと待ってもらいたい。

「海猿」というドラマを観てもわかるように、現在の海上保安官には、基本的に武器を携行する権限を持たず、実際に外国の船に乗り込む際にも、正当防衛で空砲を撃つ必要がある場合を除いて、火器すら持たせてもらえません。海上保安庁法の25条に「軍事否定」の条文があり、海上保安庁の一義的な役割は、「海難救助」にあるためです。

一方、中国側は、テレビを観てもわかるように、あんなに凶悪な顔をした、いかにも犯罪を起こしそうな中国人・香港人が、多数やって来ました。なかには、中国人民解放軍の元兵士という人もいます。たとえ、あれほど凶悪な顔をした強者の元兵士が相手でも、海上保安庁の巡視船は、接舷して走路を妨害したり、放水をして防ぐしかないのです。しかも、一度陸上に上陸されてしまっては、警察に任せざるを得ず、彼らには逮捕権すらありません。

さらに今回中国人活動家に上陸された尖閣諸島を含む海上保安庁の第11管区石垣海上保安部には、守る距離は600キロ以上あるにもかかわらず、わずか10隻未満の船しか置いていないのです。その制限された権限と装備の中で、「海猿」たちは、一生懸命に日本の海を守る任務を果たしているのです。

今回の件も沖縄県警と話し合いの上、海上保安庁は活動家たちを尖閣諸島へわざと上陸させました。その理由は、陸上で沖縄県警に逮捕させるためでした。彼らにそれ以上の強行的な軍事を求めるのなら、海上自衛隊を派遣するしかありません。だから、彼らを批判するのは、筋違いであり、的はずれなのです。 国民の皆さん、もういい加減、目を覚ましませんか。海上保安庁が「準軍事的組織(コーストガード)」と言われながら、微力なのは、彼らのせいではありません。

それでは誰が悪いのでしょうか。

実は、海上保安庁という組織が出来たのは、昭和23年のGHQの日本占領期です。
GHQの「悪政」によって、すべての軍事組織を壊滅状態に追いやられたその頃の日本には、海上自衛隊はなく、海上保安庁だけしか存在しませんでした。
その後、海上自衛隊の前身である海上警備隊が出来ましたが、その組織の混乱の間隙を突いて、韓国の李承晩元大統領は、日本人44名の漁民を殺害し、昭和27年には、勝手に「李承晩ライン」を引き、日本固有の領土である竹島を占領しました。だから悪いのは、GHQなのです。

国民の皆さんは、日本の美しい海が好きですか?私は大好きです。そして、日本の海を外敵から守っている海上自衛隊を含む「防人」の人たちが何より好きです。私は海上保安庁の職員には多くの友達がいますが、彼らはわずかな装備で、日本の海を必死に守ろうとしているのです。だから、賢明な国民の皆さんは、GHQから既得権益を持たされ、日本を批判するだけのお先棒を担いでいるだけのマスコミを信じるのは、もうやめましょう。

あんな凶悪な中国人や韓国人から日本及びに日本人の家族を守りたい人は、もっと海上保安庁を応援しませんか。そして、GHQが占領期に強いた日本の「改悪」では、もはや日本は守れない、ということに気づきましょう。

 
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