今国会で議論されている「特定秘密保護法案」について、その重要性をとても分かりやすく解説してくれています。国防上この法案だけでは物足りないが、大きな前進といえるでしょう。
いつもながら心地よい田母神節だ。
特定秘密保護法に期待する
第二次大戦に敗れた日本は、アメリカの占領下で、日本が悪い国だったという歴史観を徹底的に刷り込まれることになった。これは真実ではない。アメリカは戦争の延長上でこれをやっただけなのである。しかし、日本が悪いという歴史観、いわゆる自虐史観は、多くの日本国民の心に蔓延し、自分の国を自分で守る体制よりは、アメリカに守ってもらう方がいいと思っている。日本国民が、日本の国は強くなると侵略戦争を始めるから、あまり強くならないほうがいいと思っている。しかし自分の国は強い方がいいに決まっている。富と資源の分捕り合戦が行われている国際政治の中で、国が弱ければその国民は損をするだけである。
今国会で特定秘密保護法案 が議論されている。これは正に日本の国を強い国にするための法案である。しかしマスコミなどの報道を見ていると、特定秘密保護法により、国民の権利の制約だけが進むというようなことになっている。戦後、我が国に蔓延しているサヨク史観の結果である。サヨク的な考え方によれば、国家は国民を虐めるものと捕らえるが、民主主義国家においては、国家は国民を守るためのものである。しかし、戦後の我が国政府は、日本弱体化を目論むサヨクが騒ぐと、これに少し飴玉をしゃぶらせて問題を解決するということを繰り返してきた。その結果、次第に我が国は国家転覆を目論むサヨクの活動がし易くなっていったのである。
特定秘密保護法は、そのような国家弱体化に歯止めをかける第一歩を踏み出す法律である。自衛隊では今、昔のように入隊者の身元調査などをすることが出来ない。昔は自衛隊と警察が連携して、入隊者の中に国家弱体化を目指す者が混入しないように、そういう者を入隊させない体制がとられていた。しかし近年では労働基準法が改正され、履歴書の中に保護者の欄がなくなった。「貴方のお父さんはどんな仕事をしているのですか。どこに住んでいますか」と聞くことが出来なくなった。聞いてはいけないことになっている。また思想信条の自由が過度に吹聴され、親族や友人関係について調べることも出来なくなった。これでは反日主義者がこっそり自衛隊に入り、自衛隊を内部から弱体化させる工作を行うことも出来てしまう。
また、自衛隊の戦闘機やミサイルシステムの開発を秘密で出来ない国が日本である。世界の国は主要な軍用装備品の研究開発は秘密で行っている。米英仏露中などの国が、今どのような戦闘機の開発を行っているかはわからない。出来上がるまではほとんど情報が伝わってこない。しかし我が国だけは、これからこのような戦闘機、ミサイルシステムを造りますと世界に公言して研究開発に入る。「世界の皆さん、日本はこれだけしか造っていませんから信じて下さい。絶対に悪いことはしておりません」というわけだ。こんな事をしたら各国が対抗措置を早急に始めるだけである。我が国では国家の秘密を守り、国を強くすることよりも、周辺諸国などからよく思われたいということが優先される。自虐史観も極まれりということか。
しかし、特定秘密保護法が成立すれば、このようなこれまでの動きに歯止めがかかり、日本が普通の国としての第一歩を踏み出すことが出来るだろう。スパイ天国の汚名を返上しなければならない。日本国民にとっては大きな利益がもたらされる法案なのである。
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