日本最東端の島である南鳥島は、住民はいないものの数十人が公共施設維持のために駐在している。日本の領土として大切に管理し、その主権を維持し明示しているのだ。
一方、沖縄県の尖閣諸島には連日のように中国の公船がその接続水域を航行し、時には領海内に侵入している。地元石垣市の漁業関係者は事実上その近海での漁ができなくなった。「平和的、安定的な維持管理」などと日本の首相が言っていたが、現実はまったく異なる。島には多くの漂流ゴミが溜まり、野生のヤギが無秩序に繁殖している。日本人が上陸すれば罰金が科されるが、外国の漁船から漁師を自称する者たちが上陸しても事実上の無罪放免となる。これを「平和的、安定的な維持管理」とは言わない。
選挙モードに入り、各政党は経済や福祉の改善を訴えているが、あくまでも国があればの話しだ。国境線が犯され、主権が脅かされていては本末転倒だ。尖閣諸島が日本の領土であるなら、一日も早く南鳥島同様の公共施設を建設し、維持管理に努めよ。国有化された以上、これは次期内閣の優先課題となるはずだ。
「日本最東端の島」守る 南鳥島の海自部隊公開
大量のレアアース存在可能性
防衛省は21日、日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)で活動している海上自衛隊の部隊を報道関係者に公開した。島に住民はいないが、日本の領土であることを示すため、海自と気象庁などの二十数人が飛行場の維持や気象観測に当たっている。南鳥島周辺の海底には大量のレアアース(希土類)が存在する可能性が指摘されている。
島は東京から直線距離で約1860キロ、面積約1・5平方キロ。年間平均気温は約25度だ。隊長を務める寺島勝彦3等海佐は「われわれが存在することで主権が維持できる」と話した。
写真: 海上自衛隊南鳥島航空派遣隊長の寺島勝彦三佐
「安心操業」もはや不可能 中国船の出没常態化 尖閣
尖閣諸島(石垣市登野城)周辺で中国政府の船が領海侵入を繰り返す状況が常態化したことで、地元の漁業者にも不安が広がっている。中国船には、尖閣周辺の日本漁船を拿捕することで日本の実効支配打破をアピールしたい思惑もあるとされる。尖閣周辺で安心して操業できる環境は失われつつあり、漁業者の男性(54)は「これからは中国国旗を掲げて行かないと、尖閣周辺では地元漁船の安全は保障されないかも」と嘆く。 >>>全文