山村明義の神代のブログ 2012-07-02 を転載

「日本人総劣化プログラミング」への初期設定④
   -「財務省を中心とする官僚支配」編

今回は、「GHQ日本劣化計画」の中で、「官僚支配」という日本の行政構造の欠陥問題を取り上げたい。

現在、野田佳彦首相を始め、民主党は「財務省にマインドコントロールされている」、「消費税を上げるのは、財務省の言いなりだからだ」という批判の声が上がっている。

とりわけテレビ朝日や朝日新聞など左翼系のマスコミがそういう傾向が大きい。私自身、表向きは「政治主導」と言いながら、財務省の振り付け通りに政治を行う民主党議員に対して、その危うさを直言することも少なくない。

ただ、今回小沢一郎氏が今回の政局とからめて完全と野田内閣の「財務省支配」を否定し始めたが、これは、「戦後GHQ体制」から一歩も抜け出せていない発想に基づく批判から起きている。

その理由は小沢氏自身が一時期はアメリカに気に入られ、その支配構造の下で、政治を行ってきたという事実があるからだ。

戦後の議会制民主主義では、小沢一郎のように権力闘争や選挙によって常に「敵」を叩きつぶす手法が重視されてきた。ここでは深く触れないが、これは、戦前までの「戦争」という実力手段をGHQが日本国家や日本国民から奪い取り、戦後憲法に定められた「平和主義」「民主主義」の過度な行き過ぎのために、国民が政治抗争を見て、「仮想戦争」「パンとサーカス」のごとく手放しで喜ぶように仕組んだのが日本政治の混乱の原因の一つなのである。

つまり、GHQが仕掛けた日本政治へのプログラミングでは、日本人が日本の政治を真面目に考えないようにする「政治の余興化」であった。

そしていま、あらためて「官僚支配」という67年間日本が続けてきたシステムの原型は、戦後GHQが可愛がっていた組織は残り、それに抵抗した組織は潰されているーという歴史的事実を決して見逃してはならない。例えば、戦前の最も大きな官僚組織は、内務省が一番で、次に大蔵省(現在の財務省)、宮内省や文部省などの省庁であった。

とりわけ、戦後のGHQ支配下で「皇室改革」を強制された宮内省や、「秘密警察」の弱体化を意図した地方自治法や警察法の制度変更に対して、徹底的に拒否した内務省が狙い撃ちにされ、その後、厚生省や労働省、自治省(発足当時は自治庁)などバラバラに分解された。ちなみに現在の文科省であり、「左翼の巣窟」とされる当時の文部省はほとんど手つかずのままであった。

このことで現在の日本の警察庁は、北朝鮮や中国のスパイを法律で取り締まれず、オウム真理教など殺人を次々に起こす凶悪犯罪集団があっても、「治安維持法」や「広域捜査」で取り締まれないという最悪の後遺症を生んだ。だが一方で、財務省に限っては、GHQに徹底的に卑下し、「交渉」という名の陳情を当時のGHQの幹部らに行うことによって丸々生き残ったのである。

これは戦後、大蔵大臣を歴任した自民党の宮沢喜一(故人)が、「自分が通訳して大蔵省がそのまま残れるよう、交渉した」という事実を伝記などで明かしている史実だ。

大蔵省はその後、橋本龍太郎氏が行った行政改革によって財務省という名称に変わったものの、金融庁や日銀を事実上の支配下に置き、コントロール出来るようにするという構図は、あまり変わらなかった。確かに95年前後の「国民消費税論争」や「大蔵省スキャンダル」やによって、大蔵省はかなりのバッシングを受けたが、結果的に財務省となって生き残ってきた。

この構造は、現在のマスコミの構造によく似ている。戦後のマスコミについては、また別の機会に取り上げるが、朝日、毎日、読売など現在の大手メディアと呼ばれるマスコミは、GHQに土下座をせんばかりに、その過酷な検閲制度の言いなりになった組織が生き残り、大手を振ってきた。

財務省が生き残ったもの同じ理由である。その意味で、GHQの構図に乗ったままいまだに動いているマスコミには、同じ穴のムジナであった財務省を批判をする資格はないと断言できる。

つまり、GHQから「愛すべき組織」と認められた組織が残り、日本を彼らの言われるがままに「支配者」と化して、その組織こそがいま日本に最も悪い影響を与えているーという共通点があるのだ。私自身、財務官僚に知り合いも多いが、彼らが俊英なのは認める。

しかし、いま日本で起きているあらゆる社会の混迷の最大の原因を調べると、このGHQによる7年近くの支配下で「尻尾を振った組織」だけが生き残っていることが大きい。実は現在の日本人から日本人としての「誇り」と「愛国心」を奪い、GHQが強制した「左翼リベラリズム」という思想の中でのに増幅し、国際的に日本の強みを生かした「国益」を芽生えさせないようにしているのだ。

その証拠に、GHQによる庇護を受けた財務省もマスコミも、過去日本人が「愛国心」を主張することをまったく喜ばないし、それを潰そうとさえしてきた。

この「弱体化システム」こそが、残念ながら「GHQの日本劣化計画」による日本人を本当に幸せにしない支配構造なのである。

 
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