真悟の時事通信 (平成23年11月9日号) を転載

心からお礼を申し上げます

先の時事通信で、財政的に行き詰まりつつある「特定失踪者問題調査会」の活動継続の為の財政的ご助力をお願い申し上げたところ、昨夜、早速、全国の心ある人々から献金が寄せられている旨、同調査会の村尾さんが知らせてくれた。

心にしみて、まことにありがたく、心からお礼申し上げます。
そして、今朝、五時四十五分、高層雲の朱くたなびく広い空を見上げ、この空のもとに朝を迎えている全ての人々に感謝しました。
この空のもとには、もの言わぬ悲しみもてる人、あまたおられる。災害に襲われた東日本や紀州熊野の人々はもちろん、人知れず突然、家族と切り裂かれた人々の悲しみは如何ばかりか。
考えてみれば、我らは皆、いつかは肉親と別れていかねばならない存在としてここにある。
そして、この悲しみもてる我らは、皆、この空のもとにあって、天を敬い人を愛し、助け合い、支え合って、雄々しく、生きていく。

従って、断じて、北朝鮮に拉致された同胞、はらから、を救いだし取り戻さねばならない。
その思いを特定失踪者問題調査会に対するご支援として形に現していただいた人々に、今朝、空を仰ぎ、心より感謝して、仁徳天皇陵まで歩いた。
ありがとうございます。

さて、本日、これより台湾に参ります。お礼の旅です。
三月十一日の東日本巨大地震発災以来、台湾の人々は、日本人に世界最大の支援をしてくれた。
夏の前、台湾人にそのお礼を言った。すれと、彼は答えた。
「台湾人は日本人を同胞、はらからと思っているのです」
涙が溢れそうになった。

この一言が、この度の台湾行きの切っ掛けになった。
思えば、六十六年前に台湾にいた日本国民が、外国人になった法的な原因は何処にもない。
仮に、昭和二十年八月、北海道が露助に占領され第七師団師団長がソビエト軍に武装解除されたとしても、北海道に住む日本国民がロシア人になるはずがない。
同様に、台湾がチャンコロに占領されても、台湾の日本国民が支那人になるはずがない。
二十四歳の李登輝大日本帝国陸軍中尉の日本国籍が消滅した法的原因は何処にもない。
従って、中国大陸から台湾に進駐した蒋介石率いる国民党の軍隊が、多くの台湾人を殺し、2・28事件で数万の台湾青年を虐殺したが、殺された彼らは、皆、日本国民だ。
支那人が、今でもチベットやウイグルでチベット人、ウイグル人を殺しているように、チャンコロは、台湾で数万人の日本国民、我らが同胞、はらからを殺し虐待したのだ。
日本人なら、この痛恨の思いを忘れてはならない。
(ちなみに、チャンコロとは、台湾で中国大陸から来た支那人をさすときに使われる正式な言葉である。
例えば、先日台湾人に総統の馬英九はどうですかと尋ねた。彼は答えた。「ダメ、ダメ、あいつはチャンコロ。」)

六十六年前の我が国の敗北による激動の中で、台湾で最も苦労された世代の皆さんをお招きし、義理と人情と浪花節の思いを共有するひとときをもちたい。
その為、日本一の浪花節語りである堺在住の松浦四郎若師匠とともに台湾に行き、台北と高雄で、浪花節を聴いて飲みまた食べる会を開催しよう。これが、この度の台湾行き。
戦前の台湾の国民学校では、月に一度か二度、浪花節を聴く授業があったようだ。本日、台北で待ちかまえておられる帝国陸軍航空隊出身の蔡焜燦先生が言っておられた。

台湾ありがとうございます。
ともに浪花節を楽しみ義理と人情と浪花節の共通の思いをかみしめましょう。
そして、李登輝先生の一刻も速いご回復を祈る旅。
北海道旭川、東京そして大阪から同志が本日それぞれ出発し、台北で合流して高雄まで南下し、台湾万歳!日本万歳!となります。

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西村真悟の時事通信