鳥や空気というのはパスポートなしに自由に移動する。病原菌もそれに便乗して移動し、韓国と日本のように近い距離にあれば、鳥や魚は自由に菌を持ち運ぶ。

一国で発見された場合はその事実を速やかに近隣諸国に伝達していくシステムが整っているのだろうか。
韓国では発見されたばかりだというが、日本では終息宣言を検討しているという。日韓でさえこの隔たりがあるということは、中国やロシアとは皆無に近いのではないか。政治とは無関係で取り組むべき問題、としながらもこうしたことが政治利用されるのは常である。高度な情報の共有化を武器としての政治交渉が絶えない。病原菌というのは火力より怖い殺傷能力をもつからだ。

政治経済にとらわれない民間レベルの交流が重要だ。水俣病などの公害問題にみるように、現実を直視できない弱さが、償いきれない被害をもたらすのだ。

2010/12/12 12:30 【共同通信】
鳥インフル10キロ圏内は陰性 島根県、60戸を検査

島根県安来市の養鶏場で強毒性の高病原性鳥インフルエンザが確認された問題で、県は12日、発生現場から半径10キロ圏内で鳥を飼育する一般家庭など約60戸を対象に、鳥がインフルエンザウイルスに感染していないか検査した結果、いずれも陰性だったと発表した。

県は19日から2回目の検査を実施し、再び陰性の結果が出て鶏の異常の報告がなければ、27日に終息宣言を出し、鶏の移動制限を解除する方針。

検査は自家用に採卵する小規模農家のほか、ペットとして鳥を飼う世帯などが対象。一部の鳥を抽出し血液や粘膜を採取、感染の有無を調べた。

2010/12/10 21:55 【共同通信】
韓国中西部でまた鳥インフル 今月初めに続き

【ソウル共同】韓国農林水産食品省は10日、同国中西部の忠清南道瑞山で先月下旬に死んでいるのが見つかったフクロウの仲間の鳥2羽から、強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を検出したと発表した。

同省は発見地点から半径10キロ以内を管理地域に指定し、家禽への感染を防ぐため防疫措置に全力を挙げている。同国では西部の全羅北道益山でも今月初め、マガモから同ウイルスが確認されている。