12月10日のノーベル平和賞授賞式にあわせて、その前日、中国大使館前で「劉氏を釈放せよ」「最後のベルリンの壁を壊せ」と書かれた横断幕を掲げたデモが行われ、これには民主党・牧野聖修衆院議員も参加した。

先月、牧野氏はノーベル研究所から授賞式への招待を受けていたが、劉暁波氏が未だ拘束されていることや奥様も軟禁状態で授賞式へ参加できないことに強い憤りを感じていた。

牧野議員は、「アジアの民主化を促進する議員連盟 代表」のほか「チベット問題を考える議員連盟 代表世話人」「ミャンマーの民主化を求める議員連盟 副会長」「アムネスティー議員連盟 世話人」として、中国の民主化にも力を注いでいた経緯があり、今回のデモ参加もその一環である。
 

産経ニュース
民主活動家vs官製“中国人デモ対決” 平和賞授賞式を前に 

【オスロ=矢板明夫】中国の民主活動家、劉暁波氏に対する10日のノーベル平和賞授賞式に合わせて、オスロ入りした中国の民主活動家ら約100人が9日、中国大使館前で「劉氏を釈放せよ」「最後のベルリンの壁を壊せ」と書かれた横断幕を掲げてデモ行進した。

中国当局を支持しノーベル賞委員会に抗議するノルウェー在住の中国人によるデモも計画されており、中国人同士によるデモ対決となっている。

在ノルウェー中国大使館前のデモは、米国在住の民主活動家、楊建利氏が呼びかけた。デモには牧野聖修衆院議員(民主党)も参加、「日本は中国の民主化問題について隣国としてもっと関わるべきだ」と述べた。

一方、ノルウェー在住の中国人によるデモは授賞式当日の10日午後に予定されており、「ノーベル賞委員会の中国に対する内政干渉」などを抗議することが目的としている。
同デモの主催者はメディアに対し「あくまで自発的な行動」と主張し、中国による官製デモとの見方を否定している。
しかし、国際人権団体によると、中国の外交官らは10月ごろから、在ノルウェーの中国人団体などを訪ねて「内政干渉抗議デモ」への参加を繰り返し要請、参加しない人に対し、「深刻な結果を招く」などと警告したという。

 
資料
衆議院議員 牧野聖修(まきの せいしゅう)