沖縄県北谷町(ちゃたんちょう)にある米軍施設の返還に基づき、その一部の移設先に計画されている金武町(きんちょう)がその受け入れを表明した。返還計画に伴う移設先の自治体が受け入れを表明するのは初めてという。

かつて、「米軍県外移設が県民の総意だ」と大嘘をいう人たちがおり、地元メディアはそれをヒステリックに報じていた。今回の「米軍施設の受け入れ表明」は自治体(金武町)の自発的意思だが、これを地元メディアはどう報じるのか。

沖縄県金武町:米軍キャンプ瑞慶覧の一部移設容認

毎日新聞 2014年04月14日  19時54分(最終更新 04月14日 20時25分)

昨年4月に日米両政府が合意した米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)より南の米軍施設・区域の返還計画で、沖縄県金武(きん)町の儀武(ぎぶ)剛町長は14日、キャンプ瑞慶覧(ずけらん)の倉庫地区の一部(北谷<ちゃたん>町)について、キャンプ・ハンセン(金武町)への移設容認を表明した。返還計画に伴う移設先の自治体が受け入れを表明するのは初めて。

儀武町長が県庁で仲井真弘多(ひろかず)知事と会談した際、明らかにした。返還されるのは北谷町の白比川(しらひがわ)沿岸にあるキャンプ瑞慶覧の一部約10ヘクタール。

計画では海兵隊コミュニティーサービスの庁舎をハンセンに移設することを条件に、2019年度以降の返還が示されていた。

16日の任期満了を目前に受け入れを決めた儀武町長は「基地問題は半歩でも一歩でも前に進めないといけない」と説明。仲井真知事は「返還計画のいいモデルになる」と歓迎した。

一連の計画で返還される米軍施設・区域の総面積は約1048ヘクタール。このうち約840ヘクタールは県内移設が条件。【佐藤敬一】