山村明義の神代のブログ 2012-09-16 を転載

日本人よ、目覚めよ。そして腹をくくれ!

日本の戦後制度は、その根本から日本人が作ったものではない。日本国憲法に基づく日本社会は、戦後の連合国総司令部(GHQ)という外国の組織と外国人が作ったものだ。世界中のどんな国でも、自分の國の憲法や思想を外国人から決められることは出来ない「民族自決の原則」があるにもかかわらず、それが唯一、国際法に違反して戦後の支配下で行われたのが我が日本なのである。

戦後の日本人は、その戦後GHOによって作られたシステムを生来の器用さから巧みに日本社会を運用してきた。ところが、ハッキリ言って、いまやこのシステムは完全に「役立たず」な制度になっている。

日本の竹島を見よ。北方領土を見よ。そして尖閣諸島を見よ。デフレと円高によって、景気がいつまで経っても上向かない日本経済の実態を刮目して見よ。東日本大震災で復興へのリーダーシップが発揮できない日本の政治を見よ。いじめが後を絶たない教育現場や、自殺者の続く日本社会を再度心して見よ。

戦後日本は、GHQの言いなりになって、日本の主権に対して自分独自の意志や理想すら明確に打ち出せない国家を作った。そのために、国際問題では言うまでもなく、ロシアや韓国、さらには中国など隣国から日本の「国家主権」に付け入る隙を次々に作っている。

さらには、戦後の日本人はこのような日本への国際的な「いじめ」の何の解決も出来ないから、大の大人が寄って集って知恵をこらしても、教育現場におけるにいじめ問題の打開策すら作れない。「命が大切」という左翼リベラル主義者がいくら対策を講じても、東日本大震災への抜本的な国策を打ち出せず、年間3万人を生む自殺者、そして日本社会からいつの間にか消え去っているとされる年間数万人の行方不明者の問題が、目に入っていない。

その元凶は、GHQが巧妙に仕掛けた「自分さえ良ければいい」という個人主義・利己主義に基づく日本社会のシステムを「戦後民主主義社会」として歓迎し、それに安住してきた日本人自身にあり、いまの日本社会の崩壊はそのことへの明白なるツケである。

戦後の日本人は、現実には絵空事の「平和」、「平和」と口を揃えて言うが、実際には憲法前文にある「諸国の正義と公正」などどこにもなかったではないか。戦後の日本のシステムでは、戦後続いてきた国際問題だけでなく数十年続く国内問題一つですら、何も解決しないではないのか。

そのような「解決不能」なシステムの日本を作り上げたにもかかわらず、戦後の日本人はその責任を取ろうともせず、元凶を見て見ぬふりをする怠惰で臆病な態度をとり続けている。その理由は、日本人が日本という自分が住む國に対する責任感と「誇り」を持っていないからだ。

日本はなぜ希望と誇りの持てない國になったのか。
それは吉田茂に代表される当時の日本人の指導層、そして団塊の世代までを中心とする「戦後世代」が、この日本という国家主権を恥も外聞もなく外国に売ってしまったからだ。
つまり、戦後の日本は、「売国奴」と問題を解決しない「臆病者」を次々に産み、それが戦後最も良しとされるシステムだった。

民主党政権による尖閣諸島の國の購入問題を見よ。日本政府は國による購入を決めたが、これは、日本政府側が中国政府を出来るだけ刺激せずに、尖閣に船舶の碇泊所や政府施設を作らないという中途半端な「平和的解決」のための中国側への妥協的産物の「密約」によるものだった。

ところがその妥協の結果、13日頃から始まった中国全土での反日デモによって、日本企業や工場、店舗が次々に壊され、日本国旗を燃やされるという事件が続発した。
「中国側のデモは大したことはない」「この問題は石原慎太郎が悪い」とタカをくくっていた日本の中国専門家たち、そして尖閣諸島の平和的解決を図ろうとした政府関係者には重大な責任があるだろう。

韓国に対してもまったく同じだ。歴史的な史実として根拠のない「従軍慰安婦」なるものに対して、「とりあえず謝罪しよう」という姿勢を見せた河野洋平元自民党総裁や村山富市元首相ら、過去の数々の左翼リベラリズム政権では、韓国問題は解決するどころか、ますます火に油を注ぎ、天皇陛下にまで謝罪させようという本音がむき出しになったのが実態ではないのか。

日本人よ、目覚めよ!日本の周辺国家は、日本的な深い情けやお人好しな対応では、まったく逆効果だということを気づくのだ。自分の国家や家族、仲間は、日本人でしか守れない、ということを。そして、そろそろ肝に銘じて腹をくくろう。誇りを捨て、毅然とした姿勢を見せられないいまの日本人のままでは、自分たちの家族や子孫を間違いなく守れないし、これからの国際社会は何が起きるかわからないのだ。

「会社が守ってくれる」と考えている組織サラリーマンの日本人も目覚めよ!いくら自分だけの会社が存続しても、自分の会社だけがいくら儲かっても、将来世代の日本人や、この美しい日本の国家や精神性まで守ってくれるわけではないという事実に気づくのだ。

これは、「ナショナリズムの高揚」などではない。過去の左翼リベラリズムや国際化志向を目指したグローバリズムでは、全然解決できなかった日本の国際・国際問題への具体的な解決策の提示なのである。

日本人よ、目覚めよ。実際に日本人が今後も外国の戦後体制を甘受していれば、これから日本を取り囲む環境は、悪化することはあっても、良好になることは絶対にない。

日本人がGHQで作り上げられ、外国の手によってねじ曲げられてきた日本人の理想や理念を、将来の日本の子供たちが胸を張り、誇りを取り戻せる国造りが出来るように新しく作り替えることが、いままさに、生死のかかる日本の国家と日本人にとって、是が非でも必要な時代が到来したのである。 日本人よ、右往左往しなくてもいい。いよいよ腹をくくり、胆力が試される時期が来ただけなのだ。

 
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