2004年8月に中国雲南省で拉致されたとする米国人のデイビッド・スネドンさんの両親が来日した。
金正日は日本限定で拉致を宣言したが、他国に対しては一貫して否定している。報復を恐れたからだ。他国と異なり、日本は非難声明や経済制裁をするのみで軍事的報復はしてこない。冷戦後、日米軍事同盟の危うさがささやかれたが、それを見越したうえで米国の対応を図るために公表したのだろう。その推測通り、米国は日本に同調したのみで、具体的な行動に出ることはなかった。
だが、スネドンさんの拉致が認定されれば、世論とともに米国政府は大きな決断を迫られることになるだろう。
産経ニュース 2012.4.28 を転載
米国人の父「いずれ正義のもとに」
「いい人に悪いことが降りかかるのが世の常。物事はいずれ正義のもとにさらされる」。北朝鮮に拉致された疑いが指摘される米国人、デイビッド・スネドンさんの父、ロイさん(76)はそう話した。
スネドンさんは2004年8月、留学中の中国の雲南省で突如失踪。雲南省は当時、脱北者の東南アジアへの脱出ルート上にあった。米下院が同年7月、脱北者の支援などを定めた北朝鮮人権法を可決したことで、北は「米国人に対して行動を起こす」と警告していた。
「息子を失った悲しみは母親が一番よく分かっている。今ごろ結婚して子供も生まれている時期なのに、その時間をすべて奪われてしまった」。母、キャサリーンさん(76)は息子の境遇に悔しさをにじませた。スネドンさんの両親は28日、横田めぐみさんの両親の滋さん、早紀江さんと初めて面会した。
スネドンさん失踪については、米韓当局も情報収集を進めている。北朝鮮による拉致被害は少なくとも世界12カ国に及んでおり、米国からも初の被害者と確認されれば、拉致の国際包囲網に米国を引き込むことも可能になる。
救う会「国民大集会」家族会のみなさんの訴え/西村幸祐放送局
平成24年4月28日 日比谷公会堂 「すべての拉致被害者を救出するぞ! 国民大集会」にて収録。
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写真: twitpic 西村幸祐
youtube: Nishimura Broadcast – 西村幸祐放送局
web: 西村幸祐放送局