軍事ジャーナル【2月8日号】
米国の失敗と中国の陰謀
チャンネル桜に出演した。テーマは「米国の新国防戦略と日本の取るべき対応」。大仰な題名だが、要するに米国の戦略は失敗だと言う事だ。ただしこれは結論で、テレビではそこまで言っていない。下記参照
米国にはカネがない。巨額の財政赤字を削減するためには国防費も削減するしかない。そこで国防総省が削減案を提示したのだが、これは中東からの撤兵が前提となっている。だが現実にはペルシャ湾はキナ臭い。これでイランと戦争になれば、こんな削減案は吹っ飛んでしまう。
テレビの後半で濱口キャスターが、防衛大学校の学生に両親が中国人の学生がいる、という衝撃の事実を明かしている。要するに当人は日本に留学し帰化しているから、国籍は日本人、だから試験さえ通れば防大にも入学できる訳だ。
実は警察でも同様の事が起きている。警察官に採用してみて戸籍抄本を見て、初めて元中国人だと気が付くのである。
どうも中国から指令が出ているらしく、どれもこれも成績優秀、体力抜群で、中国で特別な訓練でも受けてきたのではないかと疑われる様な連中が、大量に入って来ているらしい。しかも一旦役職を占めると、必ず後輩の元中国人を後任に指名するから、要職を元中国人が抑え始めているという。
日本にはスパイ防止法がない。法律がないから、スパイをいけないと言えない。「私スパイですけど、それが何か?」と言われてもどうする事も出来ないのである。だが国会では人権擁護法案の話はあっても、スパイ防止法のスの字もない。
実は昔は自衛隊でも警察でも出願申請時に、戸籍抄本の写しの提出を求めていた。ところが人権団体が、「出生で差別してはいけない」と圧力を掛けたため、採用が決まってから日本国籍を証明すればいいことになったのだ。
今の日本の公務員制度では、一旦採用されてしまえば、情報を漏洩したと言う明確な証拠がない限り免職にはできない。スパイがそんな証拠を残す訳はないから、うっかりミスの職員は罰せられてもスパイは安泰である。
この国はスパイに乗っ取ってくれと頼んでいるようなものである。
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軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、論文「日本の安全保障の現在と未来」が第1回読売論壇新人賞佳作入選。現在、日経ビジネス・オンライン、日本文化チャンネル桜等、幅広く活動。
<著作>
戦争の常識 (文春新書)
エシュロンと情報戦争 (文春新書)
総図解 よくわかる第二次世界大戦―写真とイラストで歴史の流れと人物・事件が一気に読める