制度を幅広く啓蒙していくことが、喫緊の課題だ。

くまにちコム 2012年02月04日 を転載

東京は36人参加 水俣病救済制度の県外説明会

水俣病特別措置法に基づく未認定患者救済制度の県外説明会が4日、東京などであり、3日に決定した今年7月31日での申請受け付け終了などが参加者に伝えられた。救済制度の情報に触れる機会が少ない県外移住者への周知策として環境省と熊本、鹿児島両県が取り組んでおり、5回目。

平河町の都道府県会館であった東京での説明会には、前回(昨年9月)より2人少ない36人が参加。環境省の担当者が、手足の感覚障害など救済対象の要件や給付内容を説明。7月31日での申請受け付け終了にも触れ、「心当たりがある方はできるだけ早く手続きを進めてほしい」と呼び掛けた。

家族の手紙で説明会を知った水俣市出身の男性(64)=東京都江戸川区=は「中学卒業後に上京した。水俣病は重い病気という記憶しかない」、手足のしびれに悩んでいるという旧田浦町出身の男性(75)=同世田谷区=は「締め切りの話も出たが、遠方の人は制度自体を知らない人が多いと思う」と話した。

県外説明会はこの日福岡市でもあり、5日は大阪市、名古屋市で開かれる。
(渡辺哲也)

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