環境汚染と風評被害という共有の問題を抱える両市の交流が、東日本大震災を機に活発に行われるようになった。
これはこの地方だけの問題ではなく、日本国民が共有していくべきことだ。

くまにちコム 2011年10月25日 から転載

水俣の取り組み、復興の参考に 福島市議が視察

東京電力福島第1原発事故の放射性物質による被害を受けている福島市の市議会議員が25日、復興の参考にしようと、深刻な公害からの再生に取り組む水俣市を訪れた。

福島市議会の会派「ふくしま市民21」の粟野啓二代表(59)ら4人。一行は水俣市役所で、市の環境モデル都市づくりについてや環境、健康に配慮した生産者らを認定する「環境マイスター制度」などの説明を受けた。

市立水俣病資料館も視察し、福島へ水俣の経験を伝える企画展を熱心に見学。坂本直充館長(56)と意見交換した。福島市では、幼稚園や小中学校の除染は終わったが、通学路の除染はこれから。特産品のリンゴなど農作物の風評被害対策も課題だという。

粟野氏らは「水俣では長年、苦労があっただけに福島のつらさを理解してくれていると感じた。マイスター制度など参考になることも多い。風評被害にもみんなで立ち向かっていきたい」と話していた。(辻尚宏)

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