「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成23年3月30日(水曜日)通巻第3289号を転載
米国ディーラーが悲鳴。日本車の新車キャンセル、部品が来ない
自動車ディーラーも未曾有の経営危機。日本車が足りない、修理が出来ない
トヨタの米国販売網が悲鳴をあげた。修理センターなどで233の部品が不足して、修理ができない状態。部品の多くが日本から輸入されているためで、すくなくとも向こう30日は部品が入らない。
東日本大地震は米国市場を襲った。
米国ディーラーによれば、日本車の新車注文のキャンセルも続いており、中枢部品が来ないため消費者の不満、あるいはほかの車へ移行する。こうして米国の自動車ディーラーも未曾有の経営危機に陥った。
ホンダは五月の新車注文をすべて断っている(ウォールストリート・ジャーナル、3月30日)、日産は海外部品供給の代替工場を模索しているが、いずれにしても日本車の部品が足りないため、メインテナンス、修理不能状態になった。
自動車産業ひとつとっても日米の結びつきはこれほど深かったのだ。
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