鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第231号 を転載

オスプレイの利用法

沖縄県に駐留している米軍の輸送機オスプレイが、熊本地震の被災者支援の為に緊急物資を輸送している。ところが左翼は、これを「安倍政権の政治利用」だと批判している。

オスプレイは従来の輸送ヘリより事故率が低いにも拘わらず、左翼は「安全性の低い危険な軍用機」だと喧伝し、配備に反対してきた。今回の輸送作戦により、危険性がないどころか人命救助に極めて有効である事が明白になった

左翼は、嘘がばれた事を誤魔化すために安倍政権に八つ当たりしているのであろう。つまり「政治利用」という発言そのものが既に政治的なのである。だが現実にはオスプレイの必要性は、今後いよいよ高まると予想される。例えば中国である。

中国経済の衰退はもはや誰の目にも明らかである。経済成長を高らかに謳っていたときにおいてさえ、農村部では1日に数百件の暴動が起きていた。不況が本格化すれば都市部でも暴動が起こることは必定で、しかもインターネットの普及した現在では、1989年の天安門事件のような武力制圧をする訳にいかない。

つまり暴動が無制限に拡大する可能性があるわけで、上海のような国際都市では日本人を含む在留外国人が巻き込まれる公算は高い。さらにいえば反日教育で日本人に異様な憎悪心を植え付けられている中国の民衆により、日本人が集中的に虐殺される可能性は誰も否定できまい。

自衛隊が邦人救出に向かいたい所だが、中国政府は自衛隊に入国を認めないだろうし、国際空港などは当然閉鎖されているだろう。こうした状況の中で唯一日本人を救出できるのは、米軍のオスプレイである

米第7艦隊の空母が制空権を確保し、強襲揚陸艦から飛び立つオスプレイが滑走路のない市街地に着陸して、武装した米海兵隊員だけが、群衆に取り囲まれてビルの中に立て籠もる日本人を救出できるのである。

こうした事態になっても、左翼はオスプレイの配備に反対し続けるのであろう。彼らは日本人の死滅を願っている集団である。

 


軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)

鍛冶俊樹(かじとしき)

1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
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