台湾の巡視船と遊漁船が尖閣諸島の日本領海に侵入したというニュース。
この「台湾人」という表現がくせ者だ。国民党は、蒋介石が率いて台湾に来た中国人勢力である。現地で言う「外省人」だ。

かつて共産党とは敵対していたが、8年間の野党生活をへて政権に返り咲いてからは、一転して共産党と歩調を合わせるようになった。共産党は先の台湾総統選挙で馬英九を支援するため、内外の批判を意に介さず経済界に対して露骨な圧力をかけた。かろうじて再選を果たした馬英九は共産党を無視できない立場だ。

尖閣諸島に海底資源があるといわれてから突然自国領であると言い出したのは台湾人ではなく、台湾在住のシナ人勢力だ。福島の原発事故をヒステリックに報じて恐怖感を煽り、台湾人を日本から遠ざけようとしたのも台湾在住のシナ人勢力だが、それが逆に日本を支援する起爆剤となり、強い「絆」が確認される結果になった。台湾人女優の林志玲( リン・チーリン )らによる呼びかけで多額の義捐金が集まった。
台湾人である李登輝元総統は、「 尖閣は日本の領土だ 」と明確に示している。

「台湾人」という表現の中にはシナ人が含まれているので読み方には注意が必要だ。

時事ドットコム 2012/07/04 を転載

馬政権の強硬姿勢鮮明に=尖閣沖に相次ぎ侵入-台湾

【台北時事】台湾の海岸巡防署(海上保安庁に相当)の巡視船が4日、沖縄県・尖閣諸島沖の日本の領海に再び侵入した。今回は、尖閣領有を主張する「世界華人保釣連盟」所属の台湾人活動家3人が乗った遊漁船の護衛が目的だが、6月26日には「漁船保護」を目的に巡視船が単独で侵入しており、台湾の尖閣に対する強硬姿勢が鮮明になっている。

相次ぐ領海侵入は、尖閣や南シナ海の島々の領有を主張する馬英九政権が、領土問題に対する強い姿勢を内外に示す必要に迫られているためとみられる。

海巡署の発表によると、同署は遊漁船「全家福」を護衛するため、巡視船5隻を3日深夜に派遣。このうちの3隻が4日午前、全家福とともに日本の領海に侵入し、全家福は魚釣島から約1.5キロまで接近した。第11管区海上保安本部(那覇市)は、侵入した巡視船は4隻としている。

同署は「事前の打ち合わせなどはない」としているが、全家福が島に接近する計画を知った上で、護衛した可能性がある。

日本の対台湾交流窓口機関、交流協会台北事務所(大使館に相当)は4日、領海侵入について台湾外交部(外務省)に抗議。同部は尖閣の領有権を重ねて主張した。