「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成23(2011)年11月19日通巻第3488号 を転載
江沢民長男、科学院副院長のポストを罷免
十八党大会に向け、人事の調整が水面下で始まった。
華字紙の見出しは次のようである(多維新聞網、19日)
「江沢民長子江綿恒免去中科院副院長職務」
中国の「人力資源和社会保障」網(11月18日)に江沢民の長男が長く占めていた社会科学院副院長のポストから降りると伝えた。辞令らしきコピィ原文は下記サイトに。
http://china.dwnews.com/news/2011-11-18/58315800.html
中国社会科学院は国務省直結の、中国最大のシンクタンク。建国門内の長安街という一等地に摩天楼がそびえている。
江沢民は七月に死亡説が流れ、十月の辛亥革命百周年で雛壇に登壇して周囲をあっと言わせたが、以後の消息はなかった。今回の長男の免職は、江沢民の政治的影響力が、より低下したか、あるいは違うポストに就く可能性がまだ残っているのか現段階では不明。
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何でも有りの中国ですから、こんなこと日常茶飯。驚いて騒いでも始まらないのデス。
そして事故、事故処理、マスコミ操作とすりかえの対日攻撃、反日キャンペーンは定石じつは中国のやっているプロジェクトはすべて同じではないのかダム工事も、運河も。新都心建設も、不動産投機も、ハイテクも、そして軍事力増強も、みんな張り子の虎、明日、大事故がおきて三峡ダムは決壊するのではないのか。いや中国経済そのものが決壊するおそれはないのか?
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