やはり来ていた、中国軍機、はやり無関心な菅と野田
本日の産経新聞朝刊の一面見出しに注目すべきである。
中国空軍の戦闘機二機が、八月中旬、日中の中間線を超えて日本側に侵入して海上自衛隊の電子偵察機EP3と画像データー収集機OP3を追尾した。
産経は、中間線より日本側において中国軍が戦闘機で日本機を威嚇するのは初めてであり、昨年九月の尖閣周辺で領海侵犯した中国船の船長逮捕以来、日本領空に接近する中国軍機は急増しており、中国は、東シナ海域において、制海権、制空権確保にむけて空軍の戦闘力強化を本格化させたとみられる、と報じている。
この日本機を威嚇してきた中国空軍の戦闘機二機は、那覇基地からのF15戦闘機の緊急発進(スクランブル)により中国方面に去った。
また、防衛省によると、我が国が東日本大震災で大変なときである本年四月から六月の三ヶ月間においても、中国軍機の我が国領空への接近は27件で、昨年同期の三倍の数に達するという。
そして、現在に至るも中国軍機の我が国領空接近はハイペースのまま続いている。
以上の事実は、八月末の民主党代表選の時には既に防衛省は把握していた。
この事実に無反応に代表選挙をしていた当選者を含む候補者達は、全員無能を通り越して我が国にとって有害な者達である。
何故なら、彼らの無関心が中国側のハイペースを生み出しているからである。
このようなことをされても、無関心を装う政治家は、既に相手方を利する者、つまり利敵行為者即ち裏切り者だ。
本日の報道で、民主党代表選は裏切り者同士の選挙だったことが明らかになった。
防衛省も防衛省である。何故、民主党党首選の前に中国軍機の威嚇行動を国民に明らかにしなかったのか。民主党代表選挙の利敵行為の馬鹿馬鹿しさを民主党を守る為に国民に知らせなかったとするならば、防衛省も利敵行為省である。
私は、平成九年五月、尖閣諸島の魚釣島に上陸した。
そのことを覚えていて今も私に話しかけてくれる人が多い。
しかし、その度に私は、
「我が国が東シナ海の制空権を保っているから上陸できたのです。制空権がなければ私は空から中国軍機に銃撃されていたでしょう。」と答え、
「その時、空将の佐藤守閣下が那覇にいて、全軍厳重警戒を指令してくれていたのです。この御陰で上陸できたのです。」と付け加えることにしている。
日夜、我が国の制空権、制海権を確保してくれている防人に敬意を忘れてはならないからである。
その制空権が、今圧迫を受けているのだ。
つまり、我が国の存立が、圧迫されているのだ。
この事態が如何なる危機か!
これに目覚めないドジョウなど、利敵ドジョウであり唯の汚水と泥の中の生き物にしか過ぎない。
改めて、
七月五日午前10時33分、那覇北西の東シナ海海域でF15戦闘機による戦闘訓練中に殉職したF15戦闘機の操縦士川久保祐二少佐に感謝と追悼の誠を捧げたい。
政治の無関心、無策の中においても、貴官らの遙か東シナ海上空での猛訓練が続けられてきたから、我が国の制空権、制海権はかろうじて確保されている。
殉職した川久保少佐は、靖国の英霊と同じである。真に、命にかえて国家への貢献を果たしていただいた。
一人でも多くの国民が、制空権、制海権を日夜確保している彼ら防人のことを知るべきである。
士は己を知る者の為に死すというではないか。
川久保少佐もその死を迎えたのだから。
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西村真悟の時事通信