21日から日韓中首脳会談のために来日した中国の温家宝首相に対し、市民団体による抗議活動が行われた。この活動は、民主党菅政権や経団連に対しても行われた。
国内外のメディアではまったく報道されなかった事実である。
台湾は日本の生命線!より
中国の温家宝首相が5月21日、日韓中首脳会談のため来日した。
まず津波で大被害を受けた宮城県名取市を訪れ、献花するとともに、日本の農産品輸入規制の緩和方針を表明した。さらに福島第一原発の周辺住民が避難する福島市内の体育館を慰問、原発事故の風評被害払拭に一役買って見せた。
こうした温家宝氏に感謝する者もいようが、尖閣問題において日本国民への「恫喝」が効かないため、次は「懐柔」に出ただけであることを知る国民はこの日、都内で「中国のアジア支配阻止!アジアに自由の砦を!5・21国民大行動」を行った(主催・「頑張れ日本!全国行動委員会」など)。
午前中から首相官邸前に日章旗を掲げ持つ数十人による街頭演説会。衆議院第二議員会館前で街頭演説会。温家宝氏が投宿予定のホテルニューオータニに近い赤坂見附の交差点付近で中国糾弾の演説、そしてシュプレヒコールを開始。
温家宝氏が福島から新幹線に乗り東京駅に到着するのにあわせ、警備の警察官で溢れ返っている新幹線ホームに到着し、日章旗以外に、緑の台湾旗、チベット旗、ウイグル旗、南モンゴル旗を多数広げた。
その際、デモ隊に対して突然大きな私服の男が近寄り、旗を取り上げた。そして温家宝が通り過ぎた後、その私服の男は旗を自分のカバンにしまい込み、立ち去ろうとした。「あなたは泥棒か」と咎めると、拳を上げて威嚇のポーズをとったという。男は日本の私服警官ではなく、中国人の護衛だった。デモ隊は二枚の旗を取り返した。追いかけてきた男はデモ隊を指さし、「ハイジョ!」と警察官に指示していたが、警官はそれを無視していた。
【行動第一日目の報告】
台湾は日本の生命線!2011/05/22/Sun
温家宝来日「歓迎」記-なぜ台湾・チベットの旗を怖がるより
抗議活動2日目
この日は昼食のため十二時半ごろに温家宝が訪れる東京・大手町の経団連ビルに向けて行うべく、まず十一時過ぎに東京駅丸の内北口前に、約300人が参集した。
「尖閣侵略を止めろ」「台湾侵略を止めろ」「チベット・ウイグル虐殺を止めろ」「民主化運動弾圧を止めろ」「温家宝は侵略者(殺人鬼)」「被災者を利用するな」「核ミサイル配備を止めろ」「中国こそが謝罪しろ」等々、怒りの声がビル街に響き渡った。
経団連に対しても特異な抗議を行った。これは中国の利益誘導にかかり、国家、国民を忘れた国内勢力のシンボルとし、「経団連は恥を知れ」などと連呼された。
温家宝の今回の来日の大きな目的のひとつは、何といっても尖閣事件による日本国民の対中感情のを悪化で、制御しにくくなった日本との関係を修復することだった。そこで日本人を欺くべく、震災の被災者慰問というパフォーマンスを展開したわけだ。
二日間にわたったこの行動について、中国メディアはもちろん、一部の香港メディアを除いては黙殺していたようだ。日本のマスコミも相変わらず無視。逆に温家宝の被災地慰問の成功を強調している。もっとも一般国民は、大方冷ややかだが。
この憂国の老若男女の行動が、全国の心ある国民の心を揺さぶったかだが、それは大いに成功したのではないか。マスコミは報じなくともネットを通じ、こうした日本人の立ち上がりは広く伝わっているのだ。今後の運動のますますの発展が楽しみだ。
また、こうした行動の積み重ねが、台湾、チベット、ウイグルの人々を励ましつつあることも事実である。情報は確実に広がっているのだ。
参加された皆様、お疲れ様でした。
【行動第二日目の報告】
台湾は日本の生命線!2011/05/23/Mon
「反中日本」を見せ付けた対「温家宝」抗議行動より
■当日の様子を報じるチャンネル桜の番組