本日、中韓首脳が来日し被災地を慰問したというが、宥和を演出する一方で日本の主権を侵害するという、高度な外交を展開している。中国は、尖閣事件で冷え込んだ日中関係を修復したいと考えた上での福島訪問だが、韓国側はこのタイミングで議員が北方領土訪問という威嚇的外交に出た。韓国政府は無関係というが、それが通用するほど外交は甘くない。
この正念場において、素早い政府の対応を期待する。

産経ニュース 2011.5.22を転載

韓国議員、北方領土訪問へ出発 日本「遺憾の意」に「失礼な態度だ」

【ソウル=加藤達也】日本の領土で韓国が実効支配している竹島(韓国名・独島)の領有権確定に向けた政策などを審議する韓国国会「独島領土守護対策特別委員会」に所属する野党議員2人が22日午前、ロシアのウラジオストクへ向け仁川空港を出発した。

同委では、北方領土の国後島への渡航を計画しており、23日にはさらに1人がロシア入りし、24日に3議員が国後島へ渡る方針という。

同委の姜昌一委員長はロシアに向け出発前、共同通信の取材に「ロシアの実効支配の現状を見ることは(韓国が実効支配する)独島の領有権を守る上でも役立つ」としたうえで、日本政府が訪問に遺憾の意を示したことについて「韓国国会議員の行動にあれこれと言ってくるのは失礼な態度だ」と述べた。

聯合ニュースによると、今回の計画について韓国政府は「無関係」との立場をとっている。一方、菅直人首相は事実を確認後、抗議する考えを示している。

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