ジャーナリスト山際澄夫氏は、「3・11」の大震災の現場を見るため、原発20キロ圏から30キロ圏の福島県南相馬市と宮城県南三陸町を訪問し、被災現場の状態や避難生活者の様子をホームページで伝えている。
また、山際氏が間を取り持ち、支援者個人から被災者個人へ直接物資を送れるようにするという。
山際澄夫HPより一部抜粋
避難民のうち1000人近くが町内の避難所から、県内の別の地域に「集団避難」していますが 、移転先でもほとんどは集団生活で個室が与えられているわけでもない。仮設住宅の建設も始まっていません。
再び津波に襲われる危険のある平地を除けば仮設住宅の建設用地などあるはずなどないのです。なぜ集団避難した人々に個室が与えられないのか。なぜ仮設住宅を県外に大量につくらないのか、町というよりも国の無策に怒りがこみあげてきます。
物資も自衛隊の大活躍などで、当初の混乱から脱して食べるものや、着るものの量の確保は出来 ています。しかし、物資は町が管理していますから欲しいときに欲しいだけもらえませんし、お 酒やたばこなど嗜好品、女性の下着や化粧水、また子どもの遊び道具などないもののほうが圧倒的に多いのです。
避難民は家も貴重品もすべてを津波にながされて着のみ着のままで逃げてきた人たちです。 物もなければお金もない。(1000億円もの全国の募金も被災者にはまだ一円も支払われてはいません)
ここにきて政府は声高に「復興」を叫び初めていますが、復興どころじゃない。現に体育館で雑魚寝をしている人々をどうするのか、ご遺体をどうやって収容するのか、復興などと浮かれたことを言う前にやるべきことはまだ山ほどあるはずです。
避難生活は今後も長く続きます。こうした過酷な運命にある避難民に少しでも人間らしい生活をしてもらいたい。そう思って、団体や政府を通すのではなく私が現地訪問を通じて知りあった避難民に直接、物資を送ることを思いつきました。
幸い宅配便のうち「クロネコヤマトの宅急便」 は南三陸町にも配達を再開しています。これを読んでいただいた方も被災者に少しでも物資を送りませんか?
もし、賛同していただけるようでしたら何をどれぐらい送れるかについて私宛にメール(s_yamagiwa2003@yahoo.co.jp)をください。避難民個人の住所(避難所)と氏名、携帯番号をお教えしますので、ヤマト運輸の宅急便でそこに直接配送してください。送付先には100人以上の避難民がいますが、避難民は別の避難所とのネットワークもありますので物資が多くなれば別の避難所に配ってもらいます。
夜になって、避難所で4、5人の方とたき火を囲んで、大津波の恐怖や故郷への思いなどさまざまなことを語りあいました。そこには一切の騒音もあかりもなく、 空は満天の星でした。避難民の方は言いたいことはたくさんあるはずなのに誰も政府や行政に文句を言いません。運命を呪う言葉さえなかった。これが東北人なのでしょうか。
段ボール一箱で結構です。どうぞよろしくお願いします。
山際澄夫 mail : s_yamagiwa2003@yahoo.co.jp
詳細は 山際澄夫HPをご覧ください。
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