くまにちコム 2012年07月10日 を転載

水俣病救済、新規申請が過去最多 6月の県内

県は10日、水俣病特別措置法に基づく未認定患者救済の6月末現在の申請状況を公表した。初めて救済を求める新規申請は6月、1151件に上り、3月の959件を更新して過去最多。申請期限が今月31日に迫る中で、申請は後を絶たない状況となっている。

新規申請は申請期限が発表された2月から急増しており、県水俣病保健課は「行政による周知策やマスコミによる報道が浸透したほか、期限が目前に迫ったことも影響して急増しているのではないか」とみている。

6月はこのほか、救済前に死亡した人の遺族からの申請が8件あった。医療費を無償化する手帳の切り替え申請も含めた、全ての申請の累計は2010年5月の救済手続き開始以降、3万8016件に上った。

新潟県が6月に受け付けた新規申請169件も過去最多。遺族からの申請も1件あり、全ての申請の累計は1665件となった。鹿児島県は新規申請が565件、遺族からの申請が3件あり、全ての申請の累計は1万7908件。3県全体の全ての申請の累計は5万7589件に上った。(石貫謹也)

 
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