日本の海上自衛隊(旧海軍)が誇る世界一の掃海技術。
戦時中、日本列島近海にはアメリカ軍によって無数の機雷がばら撒かれ、海上輸送は困難を極めており、戦後復興は旧海軍による機雷除去から始まった。

この掃海作業によって多くの犠牲者を出したが、GHQの報道規制によって国民に知らされることはなく、それらは「事故」として報じられるだけだった。国家国民のために命を落とした隊員であっても、「戦死」ではなく「事故死」であるため靖国神社に祀られることはなかった。また、瀬戸内海では一般の客船が機雷に触れ爆発し数百名の死者を出しながらも、やはり「事故」として報じられただけだ。

戦後日本の奇跡的ともいわれた経済復興は、掃海によって海上輸送を回復できたからこそ成し得たことだ。今なおそうした高度な技術を保持し高めていくため、弛まぬ努力を続ける海上自衛隊を日本人として誇りに思います。

くまにちコム 2013年02月19日 を転載

模擬機雷除去…海自が掃海訓練を公開 八代海

海上幕僚監部は19日、海上自衛隊が八代海で初めて実施している掃海訓練を報道陣に公開した。

訓練には、掃海母艦「うらが」など艦艇17隻と隊員約9百人が参加。18日から6日間、鹿児島県沖の八代海約30平方キロメートルで模擬機雷の除去訓練などに当たっている。

19日はPAP(水中無人航走体)という機雷除去装置で機雷を探索。掃海艇からPAPを海に投入する際は、船体に接触しないよう隊員が慎重に向きを調整。海底の模擬機雷を爆破処理する訓練を、手順通りに進めた。

掃海隊群司令の徳丸伸一海将補は「八代海は波が低く、水深30~35メートルと訓練に適している。地元の了解が得られれば来年以降も、範囲を広げて継続したい」と話した。(横井誠)


資料
書籍:桜林美佐 著 
海をひらく- 知られざる掃海部隊
奇跡の船「宗谷」-昭和を走り続けた海の守り神

掃海訓練の映像 資料:日南テレビ 2011年11月( Youtube )
海上自衛隊 掃海隊の機雷戦訓練(宮崎県日南市)
http://youtu.be/2LHq_Y_MqIM