日本ウイグル協会 より転載
グルジャ事件追悼行事のお知らせ
第三回グルジャ事件追悼行事
かつて東トルキスタン共和国(1944~1949)の首都であったグルジャ。
ここで、1997年2月5日に虐殺事件があったのをご存じでしょうか。
始まりは、無実の罪で逮捕された青年の釈放を要求する平和的なデモでした。中国政府はこれを、公安警察、武装警察によって激しく鎮圧し、多くのデモ参加者を逮捕し、一箇所に集めました。そして気温マイナス20度の屋外で彼らに対し放水し、多くの人々を凍死させたのです。
今回のグルジャ事件の追悼行事は、ジャーナリストの有本香氏をお招きし、氏が昨年11月に、グルジャ出身の東トルキスタン亡命者からの聞き取り調査で得られた情報を基に、この地域で起きている民族問題の実情についてお話頂きます。
ご参加の程、何卒よろしくお願い致します。
「グルジャ事件とウイグルの今
~グルジャ出身亡命者の証言から~」
講師 : 有本 香氏
◆有本 香氏
東京を拠点とするジャーナリスト。国際関係、インド、中国等の社会問題のほか、日本国内の政治をテーマに活動中。近年は在外ウイグル人への取材を行い、まだ十分に知られているとは言い難いウイグルの実情を日本に広めるべく活動をしている。
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詳 細 | |
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日 時 | 平成25年2月9日(土) 18:30開始 |
会 場 | 文京シビックセンター 3階 会議室A・B (東京都文京区春日1丁目16-21) アクセス:東京メトロ丸の内線・南北線後楽園駅徒歩1分 都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅徒歩1分 JR総武線水道橋駅徒歩8分 |
参加費 | 1000円(会員500円) |
申込先 | Mail: info@uyghur-j.or.jp |
主 催 | 日本ウイグル協会 お問い合せ TEL.:080-3248-3463 |
グルジャ事件について
グルジャ事件はマシュラップの禁止に対する抗議デモから起きました。
マシュラップとはウイグル人の地域コミュニティで行なわれる集まりのことです。ある年齢に達してマシュラップに参加するようになったときに、地域社会への参加も意味することになります。青少年がアルコールや麻薬などに走ってしまうことを防ぐ役割も果たしていました。
1997年当時、グルジャ周辺では青年らのマシュラップの指導者たちがサッカーリーグを組織し、トーナメント戦による試合を行っていました。
しかし、ウイグル人の団結を恐れた公安当局はマシュラップを禁止し、強制的に解散させ、指導者を不当に逮捕したのです。
当局の弾圧に対してウイグル人の若者たち1000人が、1997年の2月5日に抗議のためにデモに参加し、横断幕を掲げ、宗教的なスローガンを叫び行進しました。
公安警察、武装警察はデモ隊に対して発砲し鎮圧しました。そしてデモ参加者をスタジアムに追いやり、厳冬下で零下20度の状況で放水をして多くのウイグル人を凍死させました。当時、拘束者があまりにも多いためイリ地区の留置所はすべて一杯になったといいます。
グルジャ事件の後も、イリ地区では事件に関与した疑いがあるとして数万人が逮捕され、刑務所内での拷問により多くのウイグル人が亡くなりました。虐殺事件から14年を経た今でも、監獄で不当に拘留されている人がいます。
2009年7月のウルムチの事件は外国人の撮った映像があるため、中国政府の公式発表が事実でないことが分かりましたが、グルジャ事件については実像がなかなか表に出てきませんでした。
しかしこの多数の犠牲者を出したグルジャ事件は記憶され、中国政府に対する抗議行動が、在外ウイグル人組織によって毎年行われてきました。
リンク
日本ウイグル協会
ラジオ フリー ウイグル ジャパン
<日本ウイグル協会代表 イリハム・マハムティ氏の書籍>