「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成23(2011)年10月27日通巻第3461号を転載

ついに高級マンション、たたき売りが始まった上海
前に購入した投資家は差額を返せと週末に開発業者前に集合

始まった。
不動産価格暴落。公式データは15%の値下がりという。
実態は40%ディスカウントが常識。年内に50%の値崩れがあるだろう、というのが業界に普遍的な予測だそうな。

怒りに震える一群の投資家がいる。
つい先月まで投資用にと薦められデベロッパーから、買い得、買い得とせき立てられて購入したら、いまじゃ四割引。
それなら「差額をかえせ!」「キャンセルしたい」「だまされた」と上海市内中央にある販売ギャラリーに毎週末、抗議の集会、怒りの投資家があつまって気勢を上げている。
バブル崩壊の明日がみえてきた。

 
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<宮崎正弘の新刊>
『中国大暴走 高速鉄道に乗ってわかった衝撃の事実』 (文藝社、1365円)
あの新幹線事故は世界に衝撃を与えたが、事故車両を埋めて証拠を隠そうと企み、遺族には未曾有の補償金を支払ってデモを封じ込め、マスコミへの登場を禁止、沈黙させた36時間後には新幹線の運転を再開した!
何でも有りの中国ですから、こんなこと日常茶飯。驚いて騒いでも始まらないのデス。
そして事故、事故処理、マスコミ操作とすりかえの対日攻撃、反日キャンペーンは定石じつは中国のやっているプロジェクトはすべて同じではないのかダム工事も、運河も。新都心建設も、不動産投機も、ハイテクも、そして軍事力増強も、みんな張り子の虎、明日、大事故がおきて三峡ダムは決壊するのではないのか。いや中国経済そのものが決壊するおそれはないのか?
中国新幹線を全部のりつくした筆者が、現場からなまなましい実相を報告する!

『中国は日本人の財産を奪いつくす!』(徳間書店、1260円)

<宮崎正弘のロングセラー>
『自壊する中国』(文藝社文庫、672円)
『震災大不況で日本に何が起こるのか』(徳間書店、1260円)
『中東民主化ドミノは中国に飛び火する』(双葉社新書、880円)