民主党の梶川ゆきこ元広島県議会議員がネット上で、松本龍元大臣を擁護し、宮城県知事を批判するともとれる発言を重ねている。「復興利権がほしくてヨダレを垂らし、腹を空かせて待ってる狼ども」という表現を用いるなど、元議員とは思えない言動が波紋をよび、新たな火種となりそうだ。
RocketNews24を転載
民主党梶川ゆきこ氏が宮城県知事を批判?
「復興利権がほしくてヨダレを垂らし、腹を空かせて待ってる狼ども」
「東日本大震災は、アメリカの地震兵器HAARPが起こした」や、「福島原発が爆発したのは空母ロナルド・レーガンから発射された小型核によるもの」などのトンデモ発言で知られる民主党前議員の梶川ゆきこ氏が、Twitterで松本龍復興相を擁護し、ネット上で波紋を呼んでいる。
梶川氏の発言をまとめると、応接間で大臣を待たせた宮城県知事が悪く、大臣はハメられただけであり、わざと怒らせてマスコミがハイエナのように喰らいつきネタにしただけとのことなのだが……。そのつぶやきの全容は以下の通り。
「松本大臣の件。宮城県の対応が酷すぎ。ふつう、マスコミのカメラの前で大臣が待ちぼうけくらうとこ撮らせないでしょ!別室に案内して、お待ち頂いて、知事が会合する場に到着したら、大臣を迎え入れるのが常識。まぁ、知事がああだと、職員も気がきかなくなる。大臣を怒らせた県の接遇がマズすぎだ。
復興利権がほしくて、ヨダレを垂らし、腹を空かせて待ってる狼どもは、足を引っ張ることは、何でもやるでしょ。松本大臣は、はめられただけ。宮城県は、大臣を怒らせて何の得があるんでしょう。既得権を守りたい獣らの術に惑わされんぞ、ガツン!と一発かますのは当然でしょ。それが敵の狙いだった。
大臣をわざと怒らせて、それをハイエナのようにパパラッチが喰らいつく。復興利権がかかっているから、大騒ぎになるよう仕込んだんでしょ。だいたい、約束の時間に遅れるほど、本当に精力的に知事が働いてるなら、大臣も理解を示すでしょう! 県民のために必死で、汗をかいている知事だったのか?
ご立派な知事さんが現場を走り回られているのか、利権獲得でお忙しいのか? 利権が第一では復興しないでしょう…。」
(Twitterより引用)
もし梶川氏の言う通り、知事の『陰謀』により大臣がハメられたのであればそれはそれは恐ろしい事であるが、数分応接間で待たされた程度で激怒し、「これ書いたらその社は終わりだから」などの恫喝とも取れる発言をする危機管理能力の無い大臣が復興を担当している方が、より恐ろしい。
そもそも、今回松本大臣が非難されているのは、「九州の人間だから東北は良く知らない」などの被災者をバカにしているとも取れる発言や、知事やマスコミへの対応がまずかった部分。利権問題などがあるのであれば、明確な証拠を出して厳重に注意・処分するべきである。それはTwitterで知事を非難している梶川氏にも同様の責任があるはずだ。証拠もなく、現場にも行かず憶測だけで知事に対する中傷まがいの発言をする人間は公人失格と思われても仕方がないだろう。
知事の対応もマズかったという人もいるが、ほとんどのTwitterユーザーが「元議員と思えない表現に幻滅する」、「敵って被災地の人間が敵なんですか?」、「失言を擁護するために他の人を中傷するとは最低。」など梶川氏の発言に対し、怒りを覚えているようだ。
※追記(2011/07/06)
梶川議員はその後Twitterで「私が利権あさりと言ったのは、特定個人を断定してつぶやいたのではありません。例えば、復興に関して関わる東京の企業、団体など、地元利益を搾取する人々です」と弁明しています
リンク
梶川 幸子 facebook
梶川ゆきこ 公式webサイト
Twitter ID:yukiko_kajikawa