CNN.co.jpを転載
チベット亡命政府、ダライ・ラマの引退を受け新首相選出
ニューデリー(CNN)
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が政治的ポストからの引退を表明したことを受けて実施されたチベット亡命政府の首相選で、米ハーバード大出身のロブサン・センゲ氏が当選した。
27日発表された開票結果によると、センゲ氏は55%の票を獲得して2人の対立候補を下した。
同氏は紅茶の産地として知られるインド北東部ダージリンで生まれ、1995年に渡米。ハーバード大で法律学の博士号を取得した。
ダライ・ラマは3月、亡命政府トップとしての政治的権限を、選挙で新たに選ばれた首相に引き渡すと表明していた。引退をめぐっては、亡命チベット人の代表者らが5月に会合を開き、亡命政府議会に提言を送付する予定。議会はこれを受けて憲章の改正を承認する見通しとなっている。
チベット亡命政府はインド北部のダラムサラに拠点をかまえている。