メールマガジン日台共栄:第1276号(3月28日)を転載

李登輝元総統が本会総会にインターネット中継で地震へのお見舞いメッセージ

蔡焜燦氏や史明氏、謝長廷氏なども日本語でメッセージ

昨日午後4時から本会の第9回総会が東京・千代田区内のアルカディア市ヶ谷で行われ、その冒頭、李登輝元総統がインターネット中継を通じて、日本に対してこのたびの地震に対するお見舞いのメッセージを述べられた。

これは、この日、李登輝民主協会の蔡焜燦理事長が顧問を務められる「台北市李登輝之友会」(陳秀麗会長)が台北市内で『真情台湾、日本加油!』と題した東日本大震災のためのチャリティ・コンサートを開いていて、その会場に李元総統が臨席して行われた。

総会会場のスクリーンには李元総統と蔡焜燦理事長などが映し出され、李元総統から日本語で以下のような懇篤なメッセージが発せられた。

この場を借りて、私からこのたびの東北関東大震災に慰問のメッセージを日本の皆様に送ります。このたびの東北関東大震災の人々に与えた恐怖は甚大なものでした。物質的損害はもちろん、莫大な数字にのぼると思います。しかしながら、このような惨状のなかにあっても、日本文化に育まれた日本の方々の冷静かつ理性的な言動は、世界の人々から絶大な賞賛を受けました。
 
私は日本の皆様に一言だけ激励の言葉を述べさせてもらいます。再建はわれわれが傷痕(しょうこん)から抜け出し、再生するための契機です。次の世代のために、永続的に発展する安全で平和な新しい日本が創造できることを心より願っております。日本の皆さん、頑張ってください。

台北の会場では、李元総統の日本語メッセージを蔡焜燦理事長が台湾語に翻訳して会場に伝えていた。

また、小田村四郎会長からも「台湾の皆様からも絶大なご援助をいただいていることを心から感謝申し上げます。私どもは国民一体となって復興のため努力してまいりますので、今後ともご支援のほどをお願いします」と謝礼の言葉を送った。

さらに、台湾の会場では蔡焜燦理事長が司会役を務め、「日本ガンバレ」とお見舞いのメッセージを述べるとともに、李元総統と一緒に座っていた『台湾人四百年史』著者で台湾独立運動家としても知られる史明氏や元行政院長の謝長廷氏などが日本語でお見舞いの言葉を述べられた。

それに対して日本側は、総会議長を務めた伊藤哲夫・常務理事をはじめ、林建良、柚原正敬、川村純彦、黄文雄の各常務理事が台湾語や日本語で謝礼の言葉を送り、麗しい交流の場が現出した。

 
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