韓国では北朝鮮からの攻撃を想定した「民間防空特別退避訓練」が行われ、1975年以降最大規模になった。また、この訓練では化学兵器攻撃を想定した防毒マスクの着用方法の練習も行われた。

一方、日本においては防災訓練はされているが、紛争有事の際の訓練はしていない。なぜこういう訓練をしないのか。中国やロシアなどの近隣諸国は日本に照準を合わせたミサイルを多数配備している。また、大勢の工作員によって日常の生活の中から罪のない若者たちが拉致され行方不明になっている。ミサイルが発射され、多大な犠牲が出てからでは遅いのだ。

そのような訓練をしたら他国が抗議してくるのか?言ってくるのはいつも決まった国だ。国益を考えるべき国会議員が反対するのか?そんな馬鹿な話はないだろう。

阪神大震災の教訓を生かせ
初動対策の遅れで重大な二次災害を招き、人災とまで言われた。だが、問題の根は日常の対策を怠っていたことにある。

もっとも被害の大きかった神戸は当時社会党だった土井たか子の地元であり、防災訓練であったとしても自衛隊を一切受け入れなかった。大震災時のような状況では交通手段での救済活動はできず、ヘリコプターを用いた活動になるが、その数にしても技術にしても自衛隊を主力にしなければ成しえないことだ。

地震発生からわずか十分後、自衛隊内での出動態勢は整っていた。自衛隊は違法とする社会党の村山首相は、「なにぶん朝早く初めてのことで・・・」と有名な言葉を述べたが、出動命令が正常に発せられても対策ができていないので混乱は避けられなかっただろう。その後自衛隊が到着したときにはすでにメディアと消防のヘリが上空を無秩序に飛び交っていた。現場にいた隊員は、「上空でヘリ同士の接触事故がなかったのが不幸中の幸い」と当時を降りかえる。

東京都知事に就任した石原慎太郎氏がまずはじめにやったのが「大震災を含む自然災害時の防災訓練」だ。自衛隊を主力にした大規模な訓練で、銀座大通りを戦車が行き交い、地下鉄から上空に至るまですべてを網羅したものだった。賛否はあったが、阪神大震災の被害を教訓にした、都民を守るための素晴らしい政治であった。そのときの問題点を改善し次の訓練が行われたのは2年後だった。その後も危機管理体制は維持され、更に充実を図る対策は続けられている。

有事の対策を急げ。今からでも遅くはない。

時事ドットコム 
北朝鮮の攻撃想定し避難訓練=最大規模-韓国を転載

【ソウル時事】北朝鮮の延坪島砲撃を受け、韓国では15日、一部地域を除く全土で、北朝鮮からの攻撃を想定した「民間防空特別退避訓練」が行われた。戦闘機十数機などが訓練に参加。消防防災庁によれば約4800万人の全国民と在留外国人も参加対象とされ、1975年の民間防衛基本法を制定後、最大規模の避難訓練となった。

同庁によれば、訓練は有事に備え、周辺の避難場所を確認することなどが目的。年に数回行われている小規模訓練では延坪島砲撃のような事態に対処できないと判断、急きょ実施が決まった。

訓練はこの日午後2時(日本時間同)から15分間実施。砲撃で民間人2人が死亡した延坪島では防毒マスクの着用方法を練習した。南北軍事境界線に近い北西部の坡州市では、北朝鮮の化学兵器攻撃を想定した訓練を行った。

ソウル中心部の市庁前広場周辺では、空襲警報が出されると、歩行者や会社員らが警官や民間防衛隊員の誘導の下、近くの地下鉄駅やビルの地下に避難。交通も完全に規制された。路肩側に停車したバスやタクシーから乗客が降り、地下鉄駅に駆け込む姿も見られた。(2010/12/15-18:52)