今から47年前の事件である。当時は今ほどの捜査能力はなく、本人の自供が重要視され、捜査側はそれを求めて進めていく。そして罪なき人でも精神的に追い詰められ、罪を認めるという事件がこの時代には多い。

今になって科学的証明ができるなら、あらためていくべきだろう。冤罪の場合の社会的影響を考え、白々しく非を認めないのか。自分たちの非を晒したくないがために罪なき人を殺すのか。善悪ではなく権力と面子の都合で決められる事件は多い。

あらゆる社会問題の根底にはそうした権力側の都合主義がある。

asahi.com 2010年12月15日21時6分
脅迫状「別人の筆跡」=弁護団が「新証拠」提出―狭山事件再審請求審・東京高裁 を転載

埼玉県狭山市で1963年、高校1年の女子生徒=当時(16)=が殺害された「狭山事件」で強盗殺人罪などに問われ、無期懲役が確定した石川一雄さん(71)=仮釈放中=の第3次再審請求審で、弁護団は15日、石川さんが書いた書面2点と、有力な物証とされた脅迫状の筆跡は異なるとした専門家の鑑定書を、新証拠として東京高裁に提出したことを明らかにした。

 弁護団によると、書面は石川さんが63年5月23日の逮捕当日に書いた上申書と、同7月9日付で書いた領収書で、いずれも今年5月13日に検察側が開示した証拠の一部。 

[時事通信社]