2011年世界メディアの自由度調査では、133カ国の中で日本は64位という。思ったより低い順位だが、近年の動向から察すると妥当なところだろう。
では、多くの日本人は違和感のなかでニュースを見ているのかといえばそうではない。ほとんどの人はそれを真に受けているだろう。それが情報戦争の恐ろしいところだ。無意識のうちに記憶に刻まれ、固定化してしまう。
国の方針や一般メディアとは異なる方向を訴えるデモや集会が近年増えていることからも、メディアの自由度は低いといえる。
アジアでのトップは台湾で、世界17位。これは思いのほか高い位置にいる。ほとんどのメディアには中国資本が参入し、政府国民党寄りの報道が目立ち、対中国に関しても友好的な報道が多い。現実と乖離した一方的な報道に、私でさえも台湾滞在中はテレビや新聞に違和感が絶えない。
ただ、これはアンケートに答えた人たちの意識調査である点に注目したい。
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報道の自由、台湾が17位でアジアトップ=日本は64位―米調査会社
28日、米ギャラップ社が発表した世論調査結果から、アジアの国・地域で報道の自由度が最も高いのは台湾だと考えられていることが分かった。
2012年3月29日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、米ギャラップ社が28日に発表した世論調査結果から、アジアの国・地域で報道の自由度が最も高いと認識されているのは台湾だということが分かった。
ギャラップ社が133カ国・地域を対象に行った「2011年度世界メディア報道自由度調査」の報告書によれば、台湾は世界17位で、アジアではトップだった。アジアNIEs4カ国では、香港が19位で台湾に次ぐ。韓国は87位。シンガポールは96位で、89位の中国を下回った。
日本は64位で、回答者の66%が報道の自由が守られていると答え、守られていないと答えた人は26%だった。なお、世界トップ10のうち6カ国をヨーロッパの国々が占め、米国は16位だった。(翻訳・編集/岡田)