首班指名、国の大事がわからず流れている
No.664平成23年 8月24日(水)
何故、アメリカなどは、菅と首脳会談をしなかったのだろうか?
どの国も、リビアのカダフィーと首脳会談をしない。それと同じだ。
これが昨日交わされた会話だ。この質問に私自身が答えてから、当の本人が、そうだった、我が国は、この二年間、リビアと同じだったんだ、と得心した。
しかし、リビアでは、カダフィーが地位どころか命も危なくなっており、我が国では菅が悠々と官邸で宇宙飛行士としゃべったりしながら、閣僚に退陣を伝えたという。
従って、今、民主党内で退陣した菅の後は誰が良いのか決めようとしている。
そこで問題は、リビアではカダフィーが退陣すればリビアは変わるが、日本では、菅が退陣すれば日本は変わるのか、ということである。
変わらない。これが答えだ。
では、民主党が今している代表選びとは何か?
それは、芸能プロダクションのタレント選びである。
芸能プロダクションでは、売れるタレントを作れば儲かる。民主プロダクションも売れる代表を出せば、選挙に有利になり所属するチルドレンを含む有象無象が延命する。
何のことはない、つまり、今までは、菅一人が「延命術」の限りを尽くしていたが、今は、菅以外の全民主党所属議員が、「代表選挙という延命術」に参加しているだけである。
騙されてはいけない。
リビアではカダフィーが退陣すれば、カダフィーを支えた理念と勢力が変わるからリビアは変わる。
しかし、民主党の代表選びでは、菅が退陣しても、民主党を支えている勢力も考え方も変わらない。従って、今の代表選挙後も民主党は変わらない。
この民主党を支えている勢力や考え方とは、左翼であり旧社会党を支えていたものである。
つまり、「日本は侵略国家で悪い国であるから、国旗と国歌も悪い。従って、悪い日本を構造改革即ち弱体化させることは善いことである。」と考える勢力が今政権を握っている。
そして、この構造の中でトップのタレントのすげ替えをしているのが今の民主党代表選びというわけだ。
従って、如何なる者が代表になろうとも、この変わらない構造にとっては、帽子を取り替えただけであり、これはカモフラージュの手段に過ぎない。
騙されてはいけない。
以上、民主党の構造と延命術としての代表選びについて書いた。つまり、公(おおやけ)のことではなく芸能プロダクションの私事を書いたのだ。
従って、次に、公のこと、内閣総理大臣を選ぶ衆議院本会議と参議院本会議のことを書かねばならない。
先日、自民と民主の議員と、本会議場における内閣総理大臣を選ぶ投票において、如何なる行動をとるべきかについて、次のような会話をした。
まず自民党議員と。
スパイ防止法に反対し、韓国に渡り同国の竹島占拠の不当性を暴こうとした自党所属の国会議員を邪魔者扱いする谷垣総裁が内閣総理大臣に適任だとして投票できるのか。
答え「投票できないなー」
次に民主党議員と。
左翼に支えられた民主党の代表が内閣総理大臣にふさわしいのか。鳩、菅と、もう二年間、実験済みで国家に惨憺たる結果が出ているではないか。一体、首班指名をどうするつもりか。
答え「なやましいなー、じっと我慢するしかないのかなー」
そこで私は彼らに言った。
「国会議員本来の責務を果たしてほしい。今、国の危機だ。明らかに不適任な者を従来の惰性に流されて総理大臣に選んではならない。
では、どうするのか?
平沼赳夫を首班に指名するのだ。
例えば、民主党の中で鬱々としている者がたとえ十名でも、
平沼赳夫首班指名の行動をとれば、政界に亀裂が走り、自民・民主という戦後体制の惰性を克服する貴重な第一歩となりうる。
今、国の大事は、国民を護る、つまり、拉致被害者の救出ではないか。従って、民主党の拉致議連に所属している議員が、拉致議連会長の平沼赳夫を首班に指名することは、この危機的情勢の中で議員として最もふさわしい行動であり、誰も非難できないどころか拍手喝采に値する。」
私は、平成二十年九月の衆議院本会議の首班指名において、
平沼赳夫拉致議連会長に投票した。平沼赳夫会長への票は、私の投じた一票だけであったが、議場が湧き拍手が起きた。亡くなった中川昭一さんも晴れ晴れとした顔で頷いていた。
これからの平成二十三年九月の首班指名において、民主、自民両党から平沼赳夫首班の投票が為されれば、息苦しい閉塞状況から脱却できるとの思いに国民は満たされ、国家の前途が一気に明るくなるであろう。
つまり、新時代到来の真正な保守の旗が国民に見えるようになる。
読者諸兄姉、皆さんも各選挙区で議員の誰かに投票し、また誰かと接触を持っておられると思う。
従って、諸兄姉も、私がしているように、諸兄姉の各々の選挙区選出の議員に、首班指名の本会議において、平沼赳夫に投票するように働きかけていただきたい。
これが、国民の一人一人が今できる国家再興の為の貴重な、そして、小さく見える大きな行動である。
夏の初め、大阪から八尾の三宅博さんと富山に走り、東京から来た特定失踪者調査会の荒木和博さんらと合流し、富山、石川そして福井の各海岸線を回り、二十数カ所の拉致現場と北朝鮮工作員の密入国現場を視察した。
そこで、無念の思いを以て、同胞(はらから)が北朝鮮に連れ去られた茫漠とした日本海の海岸に佇んだ。
「何故、同胞を救出できないのか!」
答えは、明らかだった。
この拉致現場を特定したのは、日本国政府ではないのである。我が国の政府は不作為を貫き、拉致現場の特定は、荒木さんらの特定失踪者調査会の努力による。
従って、この現場を見た総理大臣はいないのである。
つまり、我が国の戦後体制では、拉致被害者を救出する体制を持つ内閣を作れない。即ち、このままでは、我が国に国民の命を守り救出する体制を持つ内閣はできない。
従って、このような屈辱的な時代を変革し、国民を守り同胞を救出する為には、国民の救出を目的として結成された超党派の拉致被害者救出議員連盟の平沼赳夫会長を首班とする内閣を、超党派で結成することが今求められている我が国の大義であると確信する。
よって、再度、諸兄姉に知り合いの各議員に、平沼赳夫への首班指名を促す行動をとられるようお願いする。
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西村真悟の時事通信