4月29日午後2時より、東京・護国寺においてダライ・ラマ法王による
「東日本大震災犠牲者四十九日特別慰霊法要」が行われた。
一般参列者にこの様子を聞いた。
「護国寺の山門ではセキュリティーチェックが行われ、長蛇の列でした。私たちが並んでいると、目の前の本坊からたまたまダライラマ法王が出て来られ手を振りながら車に乗り込みました。感動で身が震えました。法要が始まる前にチベット代表部の代表が挨拶。チベットでは法王が全ての僧と尼に10万回読経を命じたこと。49日はチベット仏教にとって大切な日であることを説いた。
境内は人であふれていたが、焼香の段になり、なんと私たちが最初の10人に選ばれ、読経をあげる法王の背中を見ながら焼香することができました。一生の思い出になるとともに、被災者の霊を弔うことに参加できた喜びで、来てよかったと心から思えました。娘たちも感動した様子でした。
家に帰り、ニュースを見ましたが、NHKなどは中国人観光客が戻ってきたなどのニュースは流しても相変わらずダライラマは完全無視の姿勢のようでした。ローマ法王ならすぐ報道するのに、なぜノーベル平和賞まで受賞したダライラマを無視するのでしょうか。残念です。」(一般参列者)
この国難にあって、こうした強い支援を受けながら各テレビ局はほとんど報道しない。その背後にある政治的事情が、国民の目を曇らせてしまうのだ。
ダライ・ラマ、護国寺で震災被害者供養の法要
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が29日、東京都文京区の護国寺で、東日本大震災の犠牲者を供養する「四十九日法要」を行った。
チベット僧や宗派を超えて集まった日本の僧侶ら約60人が慰霊と復興への祈りをささげ、大相撲の横綱白鵬ら約4000人が参列した。
法要を終えたダライ・ラマは「被災地の方々はひどい苦しみを味わった。祈りが少しでも慰めになれば」と語った。ダライ・ラマは講演などのため米国に向かう途中で、28日に来日した。
(2011年4月29日23時29分 読売新聞)
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