「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成23年(2011)4月4日(月曜日)通巻第3292号 を転載
コートジボワール内戦、フランスが1500の軍隊を急派
仏軍、コートジボワール内戦に介入へ
空港をフランス軍が占領し、12000名のフランス人を待避させる作戦
フランスは大量の戦車と兵士をコートジボワール内戦に介入、アビジャン空港を占拠した。大型輸送機には百輌の戦車が積み込まれ、つぎつぎと現地に着陸をつづけており、アルジャジーラ(4月4日)に拠れば、追加300兵士。合計1500を送り込み、コートジボワールに駐在する12000名のフランス人を救援する。
コートジボワールでは2010年11月に大統領選挙が行われたが、敗北したバグボ前大統領が居座り、「反政府」派の虐殺を開始した。反政府の旗手はワタラ元首相。ワタラは反政府を糾合して、内戦に突入した。
3月30日には国連がバグボ前大統領への制裁を決議し、31日、反政府側は首都ヤムスクロに迫り、アビジャンを陥落させた模様。
それにしても内戦の急転にともない電光石火のごとく1500名もの軍をおくれる態勢がつねにとれるフランス軍、どうしても我が国の防衛力と比較してしまう。