丸山氏が仙谷氏告訴を検討「いい加減な人」発言
仙谷由人官房長官が、中国漁船衝突事件に関する私的な電話内容を国会で「暴露」した自民党の丸山和也参院議員を「いい加減な人のいい加減な発言」と記者会見で批判した問題で、丸山氏は26日の参院法務委員会で「200%、侮辱罪に該当する」と語り、同罪での刑事告訴を検討していることを明らかにした。
委員会では弁護士である小川敏夫法務副大臣が「侮辱とは公衆の面前で侮辱すること。そこ(会見場)に委員がいたわけではない」と取りなした。
だが、丸山氏は発言が広く報じられたことに触れ、「事件になると思うから、うやむやにしないでほしい」と反論。仙谷氏が参院予算委で民主党を批判した官僚に「彼の将来を傷つけると思う」と答弁したことについても「極めて質の悪い恫喝(どうかつ)的な発言だ。ヤクザでもこんなことはしない」と指摘した。
丸山氏は18日の参院決算委で、日本が中国人船長を起訴した場合、「アジア太平洋経済協力会議(APEC)が吹っ飛んでしまう」と仙谷氏が述べたとする通話内容を公表。仙谷氏は「最近、健忘症にかかっているのか分からないが、そのような会話をした記憶はない」と否定していた。