な~るほど・ザ・台湾より転載
旧日本海軍の震洋特攻隊の基地跡を発見
昨年4月、監察委員3人が業務で澎湖諸島を訪れた際、第2次世界大戦末期、旧日本海軍が小型のモーターボートで米軍に対して特攻攻撃を行なっていた「震洋特攻隊」の基地跡を発見したのをきっかけに、その後1年間、台湾各地を調査したところ、高雄市左営、屏東県車城でも基地跡を見つけたと報じられている。
同特攻隊は震洋と名付けられた長さ約5メートル、幅約1.2メートルの小型のベニヤ板製モーターボートの船内艇首部に250キロの爆薬を搭載し、搭乗員が乗り込んで操縦して、米軍の上陸船団に体当たり攻撃していた。日本の本土各地に基地が造られたほか、台湾では高雄、淡水、澎湖などにも基地があったが、訓練用だったとみられている。終戦後、中華民国が艦艇などを接収したが、分解したり、壊されたりして残っていない。基地も入り江の奥の洞窟などにあり、今ではほとんどが崩れ落ちているため、発見は困難だった。
資料
な~るほど・ザ・台湾