くまにちコム 2013.06.11 を転載

故原田医師の功績たどる 水俣病関係者らシンポ

水俣病研究の第一人者で、昨年亡くなった医師の原田正純さんの功績をたどるシンポジウムが11日、水俣市のもやい館ホールであった。参加者は被害者に寄り添い続けた原田さんの足跡を、関係者の証言を交えて振り返った。

水俣病不知火患者会や県民会議医師団などでつくる実行委が、原田さんが果たした役割や水俣病問題の今後の課題を明らかにしようと、原田さんの一周忌に合わせて企画。約80人が参加した。

1~3次訴訟に参加した馬奈木昭雄弁護士(久留米第一法律事務所)は講演で、現場で徹底して実態を見つめることで、定説を覆して胎児性水俣病患者の存在を明らかにした原田さんの姿勢を称賛。「常々、教科書の中に事実はないと言われていた。その考えは今も私たちに受け継がれている」と語った。

シンポでは、藤野糺[ただし]・県民会議医師団長が住民の健康調査など原田さんの活動を紹介。「被害のある場所に、いつでも何度でも足を運んでいた。いつも患者側に立っていた」としのんだ。

大石利生・不知火患者会長は、自ら被害を訴える大切さを教わったとして「いまだに多くの被害者がいるのが現実。被害者の掘り起こしを続けることが、原田先生の思いに応えることになる」と話した。園田昭人弁護士は「原田先生の対極にいるのが、被害者と向き合わない行政やチッソだ」と批判した。(鎌倉尊信)

書籍リンク:原田正純 著書一覧
 


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