水俣市皮切りに最後の説明会始まる 水俣病救済
水俣病特別措置法に基づく未認定患者救済制度の県による最後の説明会が14日、水俣市を皮切りに始まった。県は出席者に「申請期限は7月末。知らない人が周囲にいたら、相談や申請をしてみるよう声を掛けてほしい」と呼び掛けた。
県の説明会は2月以来で、環境省が申請期限を決めてから2回目。同市もやい館であり、約40人が出席した。県の担当者が申請の手続きや必要書類、水俣病にみられる症状などについて説明。個別相談に応じた。
以前、同市の海岸部に住み、魚をよく食べていたという70代男性は「手が震えて字が書けない。年のせいで水俣病とは関係ないと思っていたが、知人から勧められて相談に来た。申請しようと思う」と話した。
説明会は6月3日まで、県内外11会場で開く。
県水俣病保健課TEL096(333)2306。 (辻尚宏)
日程は次の通り。
▽15日 天草市御所浦島開発総合センター、同市横浦島コミュニティセンター
▽16日 津奈木町農業就業改善センター
▽17日 芦北町地域活性化センター、同町役場
▽18日 県天草地域振興局、上天草市龍ケ岳統括支所
▽26日 都道府県会館(東京都千代田区)
▽27日 大阪駅前第3ビル(大阪市北区)
▽6月2日 安保ホール(名古屋市中村区)
▽3日 南近代ビル(福岡市博多区)