被害者側が主催する一斉検査だ。

くまにちコム 2012年04月05日 を転載

6月に不知火海沿岸で水俣病一斉検診 過去最大

水俣病被害者6団体と、支援する医師団などでつくる不知火海沿岸住民健康調査実行委員会(藤野糺委員長)は4日、6月24日に沿岸住民らを対象にした1500人規模の一斉検診を実施すると発表した。

千人以上の規模の検診は2009年9月以来で、過去最大になるという。水俣病特別措置法に基づく未認定患者救済制度の申請期限が7月末に迫る中、被害実態を明らかにし、潜在患者の救済を進めると同時に、国に対応策を求める狙い。

検診は約150人の医師を含む医療スタッフ750人体制で実施。天草市、水俣市、鹿児島県出水市の計4~6会場で、感覚障害や聴覚障害、運動失調などを診察する予定。

既に780人が申し込んでおり、うち約200人は近畿、東海など県外在住者。水俣市内で会見した藤野委員長(水俣病訴訟支援・公害をなくする県民会議医師団長)は「潜在患者の存在を明らかにしたい。海岸部だけでなく市街地や山間部からも積極的に受診を」と呼び掛けた。

受診料は1750円。診断書発行は7千円。事前申し込みが必要。実行委事務局TEL0966(69)2879。(辻尚宏)

 
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