5月8日、台南市の烏山頭ダム近くに建設されていた、石川県出身で同ダムを設計した八田與一技師の功績をたたえる記念公園の開幕式が行われた。式には、馬英九総統をはじめ、八田技師の孫・修一氏ら遺族、同県出身の森喜朗・元首相ら日本の国会議員約30人が参加した。この日は八田技師の命日である。
馬総統はあいさつの中で「私は反日派ではなく、友日派だ」などと述べた。八田技師は、日本統治時代に同ダムと嘉南大曙Vを設計し、嘉南平原を荒れ地から全国最大の米作地帯に変えた。台湾では、小学校の歴史教科書にも登場する。記念公園建設は馬総統の指示で2009年8月から行われてきた。これまでに1億2000万元を投じ、八田技師ら日本人職員が暮らした木造住居4棟を復元した。