協定締結を知事に報告 水俣病の被害者3団体
水俣病特別措置法による未認定患者救済に応じた被害者3団体の代表が7日、県庁に蒲島郁夫知事を訪ね、原因企業チッソとの紛争終結協定を結んだことを報告した。
3団体とも救済対象の判定結果を了承。先月23日の協定締結で、チッソが一時金などを支払い、団体側は今後一切の争いを起こさないことになった。
水俣病出水の会の尾上利夫会長は「知事が汗をかいてくれた」、水俣病被害者芦北の会の村上喜治会長と、水俣病被害者獅子島の会の滝下秀喜会長は「現地によく足を運んでくれた」と県の対応を評価。蒲島知事は「地域の再生に皆さんと取り組みたい」と述べた。
芦北の会の東日本大震災義援金100万円も知事に手渡した。(石貫謹也)