「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成23年(2011)1月19日(水曜日)通巻3198号を転載
タリバンの精神最高指導者オマル師がカラチの病院で手術を受けていた
パキスタン軍が警備、米国には偽装、「奴をまだまだ生かしておけ」
英紙テレグラフ(19日付け)はパキスタン現地のCIA筋情報として、オマル師がカラチの病院の特別室で治療中と伝えた。
オマル師はタリバンの最高指導者、米軍の爆撃で片目を失い、側近以外だれも見たことがないが、米軍の攻撃をかわしてパキスタン国境に隠れ住むと言われた。
2011年1月7日、オマル師は心臓発作に見舞われ、パキスタン軍情報部の協力でカラチに運ばれ、病院の特別室へはいったという。
パキスタン軍が警備にあたり、米国には偽装を施しているが、動機は「奴をまだまだ生かしておけ」という政略的発想からだ。
パキスタン軍情報部は「軍内軍」のアンタッチャブル、タリバンやアルカィーダと裏で繋がっていることは広くしられている。
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