12月10日午前8時53分、尖閣諸島を行政区域に含む石垣市の市議・仲間均氏と箕底(みのそこ)用一氏が、同諸島の南小島へ上陸した。
仲間均議員は7年ぶり14回目の上陸だという。同諸島は国が一部の民有地を所有者から借り上げて一元的に管理しており、上陸を禁止しているというが、その理由は公にしていない。市議2名は固定資産税調査を目的に、ビデオカメラなどで撮影しながら居住跡やかつお節工場跡などを確認したというから、以前は居住者がいたのだ。
これに対し中国は「中国の領土と主権を侵犯した」と非難する談話を発表した。相変わらずの勝手な独り言である。
沖縄タイムス 2010年12月11日 09時51分
石垣2市議が尖閣上陸 「調査目的」 を転載【石垣】尖閣諸島を行政区域に含む石垣市の仲間均(61)、箕底用一(29)両市議が10日午前9時ごろ、チャーター漁船を使って同諸島の南小島へ上陸した。固定資産税調査を目的に居住跡やかつお節工場跡などを確認し、約40分滞在した。
同諸島は国が一部の民有地を所有者から借り上げて一元的に管理しており、上陸を禁止している。
同日午後8時半ごろ、市の登野城漁港へ帰港した仲間氏は「国は上陸を認めないというが、何も悪い事はしていない。尖閣を行政区域に含む市議として、毅然(きぜん)とした態度で上陸した」と説明。中国などへの影響については「外交は外交で政府が毅然と対応すればいい。国民にも尖閣問題をしっかり認識してほしい」と望んだ。
県警は軽犯罪法違反の疑いもあるとみて今後、両市議や関係者から事情を聴く方針。第11管区海上保安本部はチャーターされた漁船の船長に船舶安全法違反の疑いもあるとみて、事実確認を急いでいる。同本部は島の近くで市議らが乗った漁船を発見し、立ち入り検査した。
両市議は漁船の船長2人を含む4人で同日午前1時ごろ、同漁港を出港。約7時間半かけて周辺海域へ到着後、泳いで上陸した。ビデオカメラなどで撮影しながら、かまどなど生活の痕跡を確認。仲間氏は2003年以来7年ぶり14回目の上陸で、箕底氏は初めて。
中国漁船衝突事件を受け、同市議会は10月20日に尖閣諸島上陸視察決議を全会一致で可決。中山義隆市長や市議らは自然環境や生態系の把握、漁船の避難港整備などに向けた視察の実現を政府へ求めていた。
中山市長は「市議会は上陸する意思で決議したし、政府へも要望した。市議として本人たちの判断で行ったのではないか」と述べ、今後も国へ上陸を求めていく方針を示した。