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小惑星由来の岩石と断定 はやぶさカプセルの微粒子

高木義明文部科学相は16日の閣議後の記者会見で、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルから見つかった微粒子1500個の大半が、小惑星「イトカワ」由来の岩石と断定されたと発表した。

小惑星の物質が得られたのは世界で初めて。はやぶさは最大の任務を果たし、計画を完遂した。

宇宙航空研究開発機構は今後、全国の研究者と協力して詳細な分析を進める。イトカワは46億年前に太陽系ができたころの姿をとどめているとされ、今後の詳細な分析によって太陽系の起源に迫る成果が期待される。

プロジェクトマネジャーの川口淳一郎・宇宙機構教授は記者会見で「長い苦労が報われた。日本の長きにわたる宇宙開発の成果だ」と語った。

宇宙機構によると、見つかった微粒子のほとんどは千分の1ミリ程度。主成分はカンラン石や輝石といった鉱物だった。これらの石は地球にもあるが、電子顕微鏡で調べると、はやぶさが近づいた時に観測したイトカワ表面の岩石と成分が一致。一方、地球の岩石とは金属の比率などが大きく異なっていた。

これらから、国内外の研究者や宇宙機構の専門家が慎重に検討した結果、イトカワ由来の物質に間違いないと判断した。

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久しぶりに明るく、こころ躍るニュース。
技術大国日本として、大いに期待を寄せるところである。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)プレスリリース 
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