中国人がタブーにする 中国経済の真実
「チャイナウォッチ」読者の皆様こんにちは。
メルマガ管理人です。
今回は、石平先生の原稿にかわりまして、新刊をご紹介をさせて頂きたくメルマガを配信致しました。
その新刊とは…
『中国人がタブーにする中国経済の真実』( 石平/福島香織 )
です。
この本、少し前に発売された本ですが、大型書店の店頭などで平積みされておりますので、気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この本は、最近、紙媒体はもちろん、ネットメディアでもご活躍されているジャーナリスト:福島香織さんとの”熱い”対談本です。現在はフリージャーナリストとして活動されている福島さんのお話は、かつての産経新聞記者時代に中国に駐在して取材をされていただけあって、現代中国、特に都市部の社会の「空気感」がリアルに伝わってきます。
特にこの対談では、石平先生がまるでインタビュアーのような雰囲気で、福島さんから面白いお話をたくさん引き出しているような趣があり、ちょっとした驚き、というか、石平先生の新たな魅力を発見しました。
そうは言っても、ただ話の聞き手に回るというわけではなく、石平先生ご自身の従来からの意見・主張はハッキリと述べられていて、一部、福島さんとは見解の異なるところもあり、ともに中国の真の姿を知り尽くしているお二人であっても、見解の相違が生じるところが中国問題の厄介なところであり、この対談本の読みどころではないでしょうか。
この本の中で特に管理人が印象に残った一節を引用致します。
(引用はじめ)
中国について研究している人たちに「中国とどう付き合えばいいか」
を聞いてくと、およそ三つの答えになります。
第一が、古いタイプの知識人に多い日中友好派。
中国様の嫌がることは言わず、中国様のご機嫌を取りながら利益・恩恵にあずかる。
第二は、慎重派。日本人と中国人はどうせお互いにわかり合えないのだから、ある程度、距離を置くべきだというものです。
そして、第三の答えは相手の嫌がることでも言うべきことは言いながら、深く中国に関わる。中国人は従順になんでも言うことを聞く人間より、むしろ妥協しない人間のほうが一目置く傾向があると思います。手ごわいと思う相手をより尊重します。
(引用終わり)
さて、石平先生はこの三つの中でどの「派」になるのでしょうか?
そして、福島さんはどのような立場に立つのでしょうか?
詳細は、ぜひこの本をお手にとって、ご自身でお確かめ下さい。(笑)
その他にも、この対談の中では、かねてより石平先生が主張している通り、中国の実体経済の不安定化が懸念されている、まさに「今」知っておくべき情報が満載です。とても読みやすくまとまっておりますので、ぜひオススメ致します。
最後に、管理人が最近読んだ、福島さんのネット上の記事もご紹介致します。
▼今チベットで何が起こっているのか知ってほしい:
抗議デモへの無差別発砲に日本政府は沈黙
日経ビジネスオンライン
チベットのことも非常に大きな問題ですが、特にこの記事で福島さんが指摘されている、以下の点は非常に鋭い視点なのではないかと管理人は感じました。
(一部引用はじめ)
最近ささやかれているように
中国が経済・社会の高リスク期に突入するとしたら、中国人の多数をしめる漢族の不満を体制以外の方向に導くことが政権維持にとって必須だ。
そういう政権の危機の際に、外に敵をあえてつくり、国内の愛国心と団結を強化するのは、国家というものの常套手段だが、今ほどグローバル経済が発達していると、本気で外国と敵対することは避けなくてはならない。
だから、チベットという被征服民族を今さらのように敵としようとしているのではないか、という気がしてならないのだ。
(引用おわり)
お手隙の際に、この福島さんの記事もお読みなってみては如何でしょうか。
(メルマガ管理人)