全柔連が昨日3月18日に理事会を開き、第三者委員会の提言を全面的に受け入れ「暴力・暴言根絶宣言」を採択、女性理事の複数名登用にも合意した。これから6月の理事会に向けて具体的な候補者選びを進める。

暴力問題を機に露呈した組織内の歪な体制や風潮を払拭し、国技としての相応しい風格と礼節、その模範の前進者であっていただきたい。

産経ニュース 2013.3.18
現体制で改革に取り組む 全柔連理事会
全日本柔道連盟(全柔連)は18日、東京都内で理事会を開き、女子日本代表での暴力問題を検証した第三者委員会による報告書をもとに改革案を協議。外部理事や女性理事の登用を含めた組織改革、暴力根絶など5項目について、6月の理事会までにプロジェクトチームなどの推進体制を整備することを決めた。

スポニチ
全柔連初の女性理事に田辺陽子氏 五輪で連続銀、全日本6連覇
五輪2大会連続銀メダリストの田辺陽子・日大女子部監督(47)が、全日本柔道連盟(全柔連)初の女性理事に就任する見込みであることが12日、分かった。女子15選手によるパワハラ告発問題を検証するために全柔連が設置した第三者委員会は、全柔連の上村春樹会長(62)に対し、5項目の提言を含んだ報告書を提出。報告書は暴力、暴言の存在を認定し、執行部への第三者の登用や、女性理事登用などを提言した。これを受け、全柔連幹部は、田辺氏を理事に推薦することを示唆した。

◆田辺 陽子(たなべ・ようこ)
1966年(昭41)1月28日、東京都出身の47歳。都立駒場高時代は陸上やり投げの選手としてインターハイ8位入賞。高3の授業で柔道と出合い、陸上で進学した東京女体大を中退し、日大進学。柔道を本格的に始める。86年から全日本女子選手権6連覇。世界選手権は4大会5階級に出場し、銀2、銅3。現役時代のサイズは1メートル73、72キロ。現在は日大准教授。